PMTCとは?健康のために始めるオーラルケアの第一歩!

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PMTCとは

歯のクリーニングや予防歯科などオーラルケアについて調べていくうちにたまたま名前を見かけたけど、PMTCってなんだろう?

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、「プロ(専門家)による機械的な歯の清掃」 を意味し、虫歯がある人、ない人かかわらず、すべての人に効果的な予防治療 です。

ここではPMTCの概要 から必要な理由効果価格、また理想的な頻度使用する器具・手順まで丸ごと解説いたします 。読み終えたときには、PMTCが何であるか理解でき、必要な理由を理解した上で、PMTCを受けてみたくてたまらなくなるはずです!

1. PMTCとは?

PMTCはなぜ受けるべきでどんな効果が期待できるのか。
ここではPMTCの概要、必要な理由、使用する器具、手順、そして期待できる効果をご説明します。

1-1. PMTCの概要

PMTCとは

PMTCとは、歯のクリーニングの施術のうちのひとつです。歯の汚れを取ることを目的とした予防のための治療 です。PMTCで取り除くことのできる歯の汚れは、プラーク(歯垢) バイオフィルム(プラークが成熟したもの) 、そして着色汚れ を指します。注意していただきたいのは、PMTCは歯石除去をしていることが前提 となっているということ。歯石が気になる方は、合わせて歯石除去 も受けるといいでしょう。歯石を落としたりすることはできません。

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、直訳すると「プロ(専門家)による機械的な歯面清掃」という意味です。1971年にスウェーデン・イエテボリ大学のアクセルソン教授により提唱された予防的な治療方法 です。

つまりPMTCとは、専門の教育を受けた者が、虫歯・歯周病予防を目的として歯の汚れを落としきれいにすることです。歯のプロである歯科衛生士が高度なスキルと専門的な器械を用いて痛みなく溜まってしまった磨き残しなどを取り除くことを指します。

さらに、PMTCはセルフケア をしっかり行うことが前提となっています。PMTCの効果を最大限発揮するのであれば、しっかり歯磨き をすることが大切です。

歯のクリーニング

歯のクリーニングには様々な種類があり、PMTCはその中の一つです。 歯をきれいにし、様々な病気を予防するのであれば、歯科医院歯のクリーニング自費で受けることも一つの手段です。歯のクリーニングは主に3つの工程で構成されています。歯石取り (スケーリング)・PMTC茶渋、ヤニ、着色取り です。自費治療になるので、内容や料金は医院によって様々です。(歯石除去は条件を満たせば保険治療で受けることもできます)

歯のクリーニング

1-2. PMTCが必要な理由

PMTCの役割歯の汚れを落とすことで、PMTCクリーニングの中の一つの施術でした。なぜPMTCは必要なのでしょうか。それは、歯磨きを始めとした口内のセルフケアには限界があるからです。 一般的に、歯磨きだけでは歯の汚れは60%程度 しか落とせないと言われています。歯間までケアをするデンタルフロスや歯間ブラシなどを用いても90%程度 にとどまってしまいます。つまり、どんなにがんばってもセルフケアでは10%程度は磨き残しをしてしまうということです。

PMTCが必要な理由

たった10%なら平気だろうと油断してはいけません。実はこの磨き残しを放置することで、虫歯歯周病につながってしまうのです。そこで定期的にPMTCを行い、口内が100%キレイな状態を作り、それを保つことが大切なのです。PMTCを受けることで歯の汚れを落とし、さらに歯に汚れがつきにくくすることもできます。

1-3. PMTCで使用する器具

PMTCで使う器具 は、どれも柔らかい素材 でできており、歯や歯ぐきを傷つける心配や、痛みが発生する心配がありません。実際に使われている器具は下記のものです。

  • プロフィコントラアングルハンドピース
  • プロフィーカップ(回転式ラバーカップ)
  • EVA(エバ)チップ
  • インタースペースブラシ

PMTC 器具

器具はゴム製のものばかりで、歯を傷つける心配も、痛みが発生する心配もありません。

1-4. PMTCの手順

ここでは具体的PMTC の手順を紹介します。一般的なPMTCの手順は以下の通りです。(※1)

  1. プラークの染め出し
  2. 歯面の清掃、研磨
  3. 口腔内の洗浄(歯周ポケットの洗浄)
  4. フッ化物の塗布

それぞれ詳しく解説していきます。

1. プラークの染め出し

PMTC手順1

専用の染色液を用いて、歯についているプラーク(歯垢)の染め出し を行います。染色液によっては、古い歯垢新しい歯垢を染め分けることができるものもあります。染め出しをすることで自分の歯磨きの問題点・改善点が確認できるので、歯磨きへの意識が高まります。  ※歯垢染色液ニューツートン(バイエル日本歯科)

2. 歯面の清掃・研磨

PMTC手順2

PMTC手順3

はじめにフッ化物配合の研磨剤の塗布 を行います。フッ化物には歯を強くする働きがあります。また、プラークの程度や歯の状態にあわせて歯を傷つけないように研磨剤の粗さも調整します。エバチッププロフィーカップなどを歯の部位に合わせて使い分け、歯面の清掃、研磨 を行います。

3. 口腔内の洗浄(歯周ポケットの洗浄)

PMTC手順4

口腔内に残った研磨剤などを洗い流し、歯周ポケット内シリンジという専用の器具で洗浄します。

4. フッ化物の塗布

PMTC手順4

フッ化物の塗布 を行います。虫歯知覚過敏歯周病の予防の目的があります。歯を強くし、汚れもつきにくくなります。

1-5. 期待できる効果

では、PMTCを受けるとどのような効果が得られるのでしょうか。 鍵は“バイオフィルム” です。バイオフィルムとは歯についたプラーク(歯垢)が成熟したもの で、悪い細菌の温床です。プラーク歯磨きで落とすことができますが、バイオフィルムになってしまうと粘度の高い膜で覆われてしまうので、簡単には落とすことができなくなってしまいます。バイオフィルムを放っておくと起きてしまうのが虫歯や歯周病です。

PMTCバイオフィルムまでも落として歯をきれいにすることができるので、虫歯歯周病になるリスクを減らすことができ予防ができるということです。また、虫歯や歯周病を予防することは歯が抜けることの予防にも繋がります。

さらに、PMTCフッ化物を塗布して歯の表面をツルツルに磨き上げてもらえる ので、歯の汚れが落ちるだけでなく、次の汚れをつきにくくすることができます。歯のケアをしっかりと行えば、歯が抜けることを防ぐことができ、歳を取ってもたくさんの歯が残っていることが期待できます。

2. 効果的な受け方のポイント2点

そんなPMTCですが、人それぞれ異なる受けるべき頻度や、受けるときに注意すべき点があります!この章ではPMTCの受け方 について解説していきます。

2-1. 人によって違う!受けるべき頻度を把握しよう

PMTCを受けるべき頻度は人により異なります。 PMTCは、バイオフィルムの除去を主とした歯の清掃が目的です。バイオフィルムは3ヶ月程度で形成されると言われているので、平均的な頻度は3ヶ月に一度 です。

ですが、虫歯や歯周病で治療中もしく治療の経験がある方は半月~1ヶ月に一度歯周病が心配な方は1~2ヶ月に一度が望ましいと言われています。 歯科医師の先生が最適な頻度は判断してくれるので、PMTCを受ける際に相談しましょう。

PMTC 頻度

2-2. いい医院を選ぼう

いい歯科医院選びのポイント3つあります。「教育と技術」「手順と時間」「金額」です。

PMTC受けるポイント

1. 教育と技術

PMTCの施術ができるようになるには高い教育と技術必要です。予防歯科に力を入れている歯医者などでは、PMTCの教育をしっかり行っているでしょう。ホームページなどを見て医院選びの参考にしてみてください。

2. 手順と時間

「プラークの染め出し→歯面の清掃、研磨→口腔内・歯周ポケットの洗浄→フッ化物の塗布」 というPMTCの基本の流れ をしっかり行っているかがいい医院か見分けるポイント です。また、これらの手順をしっかり守っていれば、最低30分位 はかかります。あまりに時間の短い医院は気をつけたほうがいいかもしれません。

3. 金額

さらに、PMTC自費治療なので金額医院により様々です。そこで注意していただきたいのが、「高価なPMTC=いい施術」とは限らない ということです。詳しくは3章「気になる価格」をご覧ください。

3.気になる価格

いざPMTCを受けようと思うと、どうしても価格のことは気になりますよね。特に歯医者で受けるので、自費や保険が絡んできて難しいですよね。この章ではそんなPMTCの価格について解説します!

3-1. 保険治療と自費治療

PMTC自費治療です。 自費治療とは、医院が独自に値段や内容を設定できるというものです。なので、内容価格医院によって様々です。保険治療 と違い、一度でしっかりと時間をかけて受けることができ、好きな時に何度でも受けることができます。

ですが、PMTC「歯面清掃」 という名前で保険で受けることも可能 です。こちらは月に一度という制限がありますが、300円程度で受けられます。保険で受ける場合は制約も多く、時間も短時間で終わってしまううえ、器具自費と異なるものを使用されたり、「歯面清掃」単品での受診ができなかったりします。できる限り、PMTCは自費で受けることをおすすめします。

3-2. PMTC価格相場

PMTC自費治療が主であるため、価格医院によって様々です。安いところでは5,000円から、高いところでは20,000円くらいのところまであります。平均は10,000円前後です。 価格にばかり目が行きがちですが、しっかり教育を行い、正しい手順を守っているかも確認しましょう。

4. おわりに

PMTCについて、わかっていただけましたか?PMTC歯科衛生士が行う歯のケアで、様々な予防に効果があります。歯石除去だけではなく、定期的にPMTCを受け、綺麗で健康な口元を手に入れましょう!

 

参考文献
※1 新PMTC 予防・メインテナンス・SPTのためのプロケアテクニック 内山茂・波多野映子著 医歯薬出版株式会社 2016年

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