「何気なく鏡を見たら、口角の下がり具合が気になった…」「このまま不機嫌そうな顔ですごしたくない!」「スマホのインカメで見た顔にゾッとした」「電車の窓に反射して、突然見えた自分の顔があまりに老け過ぎていて自分と気づけなかった」そんな悩みはありませんか?
年を重ねることは素晴らしいことであり、顔に刻まれていくシワはその人の人生です。でも口角が下がっているのは、それとは別の話。口角が下がると疲れて見えたり、不機嫌に見えたりしてしまいます。それってすごく損をしてますよね。実は、口角は簡単なトレーニングを行うことで上げることができる んです。
ここではそんな口角アップのためにおすすめのトレーニング をそれぞれの効果やポイント を含めて8選ご紹介します。さらに口角が下がってしまう習慣も必見です。読み終えたときには、口角アップトレーニングを試したくて仕方ないはず!口角が上がればあなたの笑顔ももっと素敵になりますよ!
1. 知っておきたい口角のこと
「口角が下がる…」「口角をあげよう!」ふだんの表情や笑顔の印象に、口角が大切なのはなんとなくご存知ではないかなと思います。ここでは、口角によって印象がどう変わるのか、また、口角に関係している顔の筋肉=表情筋について、それぞれご説明します。
1-1. 口角と印象の関係
口角が上がっている人、下がっている人、それぞれどのように見えますか?口角が人の印象に与える影響は思っている以上に大きいんです。
■口角が上がっていると…
- 明るい印象に見える
- 常に笑顔でいるように見える
- 活発に見える
口角が上がっている人は、笑顔の多い、明るく快活な人という印象を持ちますよね。
■口角が下がっていると…
- 老けて見える
- 常に怒っているように見える
- 不機嫌に見える
一方、口角が下がっている人は、怒っていたり、不機嫌そうに見えるので暗い人という印象を持ってしまいますよね。
あなたのまわりにいるいつも明るい印象の人、なんだか暗くて話しかけづらい人、もしかしたら口角の上がっている人と下がっている人のちがいかもしれませんよ。こっそりチェックしてみてください!話しかけづらいばかりに、逃してしまっているチャンスがあるかもしれません。口角を上げて素敵な笑顔と印象を手に入れたいですよね。
1-2. 大切なのは2つ!口角と表情筋
口角は、顔の筋肉=表情筋によって決まります。表情筋 と一口に言っても、顔には非常に多くの種類の筋肉があります。
- 後頭前頭筋
- 眼輪筋
- 鼻筋(鼻中隔下制筋、上唇鼻翼挙筋)
- 口筋(頬骨筋、笑筋、上唇挙筋、口輪筋、口角挙筋、口角下制筋、下唇下制筋、頬筋、オトガイ筋)
- 舌筋(オトガイ舌筋、舌骨舌筋)
- 浅頚筋(広頸筋、胸鎖乳突筋)
などなど、詳細な種類分けをすると、なんと!顔だけで35種類以上の筋肉があるのです。
口角に関係する主な筋肉は口筋と舌筋です。中でも口筋が大切です。 口角を上げるには口筋や舌筋を鍛えるトレーニングをしましょう。次章から口筋を鍛えるものを中心に、具体的なトレーニング方法をご紹介します。
2. 口筋を鍛える!おすすめトレーニング6選
口角を上げるには、口筋を鍛えることが大切 です。そして、口筋の中でもひときわ口輪筋が口角と密接に関わっています。口筋を鍛えることで、唇の周りや頬の付近の筋肉がひきしまり、キュッと上がった口角を手に入れることができます。
どのトレーニングから始めても問題ありません。ここでは簡単な順に紹介します。慣れてきたら、2つ、3つ、組み合わせてやってみることをおすすめします。
大切なのは、どのトレーニングをやったとしても毎日しっかり継続して行うこと です。
2-1. 風船トレーニング―所要時間:約1分―
顔に空気をためて膨らます様子から風船トレーニング(所要時間:約1分)と呼ばれています。このトレーニングは、頬の筋肉の唇に近い部分を鍛えることができます。口角のあたりに痛みを感じたら、うまく行えている証拠です。
<やり方>
(1)口の中に空気をためて、唇をキュッと閉じます。
(2)右の頬に空気を集めて膨らませ、5秒間キープします。
(3)左の頬に空気を集めて膨らませ、5秒間キープします。
(4)鼻の下(上唇の内側)に空気を集めて膨らませ、5秒間キープします。
(5)下唇の内側に空気を集めて膨らませ、5秒間キープします。
これを3回繰り返します。
※ポイント※思いっきり口に空気をためて、しっかり頬を膨らませる
<感想>
2回目、3回目あたりから効いてきたかな?と感じました。思いっきり口に空気をためて、しっかり頬を膨らませるのが効果的に行うポイントです。ですが、がんばりすぎて空気が漏れてしまうと、恥ずかしい音が鳴ってしまうので…要注意!です。
2-2. ウインクトレーニング―所要時間:約30秒―
片目をつぶって行うウインクトレーニング(所要時間:約30秒)です。このトレーニングは、頬の筋肉を鍛えることができます。口角のあたりの頬に痛みを感じたら、うまく行えている証拠です。
<やり方>
(1)片目をつぶりウインクをします。
(2)ウインクをした目に、頬と口を近づけるように口もとをグッと引き上げて5秒間キープします。
(3)反対側も(2)と同様にし、5秒間キープします。
これを3回繰り返すのを1セットとし、1日3セットを目安に行います。
※ポイント※できるだけグッと口もとを引き上げる
<感想>
頬の筋肉に効いているような感じがします。目に力を入れすぎてしまうと、目が少し痛くなってしまうので、注意して下さい。
2-3. 唇巻き込みトレーニング―所要時間:約20秒―
文字通り唇を口の中に巻き込むようにして行うのが、唇巻き込みトレーニング(所要時間:20秒)です。このトレーニングは、唇に近い筋肉を鍛えることができます。しっかりやると唇のまわりにすぐに痛みを感じると思います。
<やり方>
(1)口を軽く閉じ、上唇・下唇を口の中に巻き込みます。唇のピンクの部分が見えないようにします。
(2)あごを軽く引き、唇を“U字”にする気持ちで口角を引き上げて10秒間キープします。
(3)ゆっくりもとにもどします。
これを2回繰り返すのを1セットとし、1日に10セット程度行います。
※ポイント※「思い切って」唇を巻き込む
<感想>
繰り返しやっているとだんだんつらくなってきます。唇の周り全体が筋肉痛になりそうな感じです。
2-4. ペットボトルトレーニングその1―所要時間:約30秒―
500mlのペットボトルを使用したペットボトルトレーニング (所要時間:約30秒)です。このトレーニングは、唇の周りの筋肉を鍛えることができます。時間、水の量を調整して自分にあった負荷をかけてみて下さい。
<やり方>
(1)500mlのペットボトルに100ml水を入れます。
(2)ペットボトルを歯は使わずに唇でくわえます。(辛い場合は水を減らします。)
(3)ペットボトルを持ち上げて、10秒間キープします。
これを3回繰り返します。
※ポイント※慣れてきたらキープする時間を30秒間に増やしたり、水の量を200mlに増やしてやってみましょう。
<感想>
意外とペットボトルが重くてびっくりしました。口の周りがプルプルして、よく効いているなという感触がありました。
2-5. ペットボトルトレーニングその2―所要時間:約45秒―
2Lのペットボトルを使用したペットボトルトレーニング (所要時間:約45秒)です。このトレーニングは、唇の周りの筋肉を鍛えることができます。使うペットボトルの形や固さなどで負荷も変わってきます。
<やり方>
(1)歯を使わずに唇でペットボトルをくわえます。
(2)ペットボトルがへこむまで息を大きく吸い込み、そのまま10秒間キープします。
(3)息を吐いて、へこんだペットボトルを元に戻します。
これを3回繰り返します。
※ポイント※慣れないうちは柔らかめのペットボトルを使うか、ペットボトルを一度手で潰すなどして柔らかくしてから使うのがおすすめです。慣れてきたら固めのペットボトルで挑戦してみましょう。固めのペットボトルの方が効果が得られます。
<感想>
思ったよりキツくなかったです。口周りの筋肉とともに肺活量のトレーニングにもなりそうです。
2-6. 割り箸トレーニング―所要時間:約2分―
割り箸を使った割り箸トレーニング(所要時間:約2分) です。このトレーニングは、頬の筋肉を非常に効果的に鍛えることができます。筋肉が衰えていると、唇がプルプルします。
<やり方>
(1)割り箸をしっかりと奥歯でくわえます。
(2)くわえたまま、口を「い」の形にして口角を自分が限界と思うところまで上げます。
(3)その状態を30秒間キープします。
(4)10秒間休みます。
これを3回繰り返します。
※ポイント※しっかり奥歯で割り箸を噛んで、『イ』の口を作る
<感想>
口元が引きつるほど口角が引っ張られる感じがします。筋肉痛的な痛みが口角から頬のあたりにあります。今まで使っていなかったような筋肉が使われた気分です。
【番外編】市販の口角アップ!グッズ
- フェイシャルフィットネスパオ 12,800円
- パタカラ 約6,000円
- ドクターエル スリムホホ 2,700円
- スリムマウスピース 900円
- フェイストレッチ 1,300円
一万円超えの本格的なものから、数百円で買えるお手頃なものまで、口角アップのためのグッズはたくさんあります。
3. 舌筋を鍛える!おすすめトレーニング2選
ここでは舌筋を鍛えるトレーニング をご紹介します。舌の筋肉を鍛えることは口角アップはもちろん、口呼吸防止、いびき改善、顔のたるみ防止といったことまで効果が期待できます。口筋だけでなく舌筋も鍛えて、よりすてきな口もとを手に入れましょう!
3-1. 舌ぐるぐるトレーニング―所要時間:約45秒―
舌をぐるぐると動かして舌筋を鍛える舌ぐるぐるトレーニング (所要時間:約45秒)です。回数を多くやると、舌全体に軽い痛みのようなものを感じ、効果を実感できるはずです。
<やり方>
(1)口を閉じた状態で舌を上前歯と唇の間にいれます。
(2)口を閉じたまま舌を時計回りに回します。右頬の内側を舌でなぞりながら下の歯と唇の間に入れます。
(3)下の歯と唇の間から左頬の内側を舌でなぞりながら上前歯と唇の間に戻します。
(1)~(3)を10周、同様に反時計回りに10周、合計20周を毎日行うのがおすすめです。
※ポイント※マスクをすればやっていることがまわりにバレないので、電車の中でもできますよ!
<感想>
舌がとても疲れます。筋肉痛になる前のじんわりした痛みのような感じです。時計回りと反時計回りでやりやすさがだいぶ違いました。
3-2. 舌出しトレーニング―所要時間:約30秒―
舌を突き出して、舌の筋肉を鍛えることができる舌出しトレーニング (所要時間:約30秒)です。特に舌の奥に痛みを感じると思います。
<手順>
(1)まず、口を大きく開いてください。(この時にあごに負担がかからないようにゆっくりと開けましょう。)
(2)舌を前方に突き出し5秒間キープします。
(3)ゆっくりと舌を元の状態に戻します。
(4)次に左に舌をできるだけ突き出し5秒間キープします。
(5)そのまま右側に移動し5秒間キープします。
(6)次に舌を鼻につけるように、できるだけ上に突き出し5秒間キープします。
(7)そのまま下側に移動し5秒間キープします。
(8)そのあとに口の周りを一回転させましょう。
一日に5回行うようにすると顔痩せに大きな効果が期待できます。
※ポイント※舌を出すときはゆっくりではなく勢いよく突き出すこと!
<感想>
上下左右で舌をやりやすい方向が違うな、と感じました。しっかり舌を動かしていると、効いているな、という感じがしました。
4. 要注意!口角が下がってしまう3つの習慣
ここまで、口角を上げるトレーニングを紹介してきましたが、忘れてはならないのが、口角を下げてしまう原因です。実際どんな原因で口角は下がってしまうのでしょうか?この章では普段からしてしまっているかもしれない、口角をさげてしまう3つの習慣 についてまとめました。
4-1. 無表情で過ごしている
ひたすらパソコンやスマホをいじっている、だれとも会話をせず一日を過ごす、なんてことはありませんか?このような生活では表情筋は全く使われず、筋肉は衰え放題です。表情いっぱいに感情を表現するのはもちろん、気分転換に顔のマッサージなどもおすすめですよ。
4-2. あまり噛まない
これは最近の日本の傾向なのですが、固い食べ物をあまり食べなくなったと言われています。柔らかいものばかり食べていると、噛む力があまり使われず、口の周りの筋肉が鍛えられません。噛む回数を意識して食事してみましょう。よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止にもなりますよ。
4-3. 口呼吸をしている
無意識に口呼吸をしてしまっていませんか?
口呼吸をしているということは、常に口がぽかんと開いた状態になっているということです。その場合、口の筋肉が緩んでしまっているので、口角が下がる原因になります。まずは意識して鼻呼吸をするようにしましょう。
5. おわりに
様々な口角アップのトレーニングを紹介しましたが、実践できそうなものは見つかりましたか?どのトレーニングも口角アップは期待できますが、大切なのは継続して行うことです!せっかくトレーニングを行っても、三日坊主になってしまっては口角が上がりません。無理に短期間で改善しようなどと思うよりは、一日の息抜き、気分転換程度に継続的に口角トレーニングを行うことをおすすめします。
口角をあげて、すてきな笑顔になりましょう!