「最近歯の色がきになる。」「明日までに歯の色をどうにかしたい!」歯の色に悩みながらも、時間やお金はあまりかけたくないそんなあなた。歯のマニキュア はすぐに歯の色を白くすることができ、ホワイトニングで白くならない歯や、ホワイトニングができない人にぴったりな方法です。
しかし、今回実際に試してみて初めて気付いた問題点とリスクもあります。
ここでは歯のマニキュアがおすすめの人 、そして、やる前に知っておきたい!歯のマニキュアの注意点 、歯のマニキュアの特徴と市販・歯科医院の違い から使い方 までたっぷりとご紹介します!読み終えたときには歯のマニキュアの特徴や使い方がわかり、自分に必要かどうか判断できるようになります。
Contents
1. 歯のマニキュアがおすすめの人
歯のマニキュアをおすすめできる人は、
- 「銀歯や差し歯などのホワイトニングできない歯をお持ちの人」
- 「妊婦さんなどホワイトニングを受けることができない人」
- 「どうしても手軽に安く簡単に歯を白くしたいという人」
です。
というのも、2章の実際やってみた写真を見ていただければ分かるようにあまりキレイな仕上がりは期待できません。「どうしても」という理由がある人におすすめします。それぞれ詳しく見ていきましょう。
■ホワイトニングできない歯をお持ちの人
歯医者などで行う歯のホワイトニングは、確実に歯を白くすることができる方法です。ですが、そんなホワイトニングでも白くできないものがあります。それは、銀歯や差し歯、そして失活歯(神経のない歯)など です。これらの歯はホワイトニングでは白くすることができませんが、歯のマニキュアでは白くすることができます。歯のマニキュアは歯質などに関係なく、上からマニキュアを塗ってしまうので、どんな歯でも白く見せることは可能です。
■ホワイトニングを受けることができない人
歯医者などで行う歯のホワイトニングは、一部受けることができない方がいます。それは、妊娠中の方と、15歳未満の方 です。歯のマニキュアは、これらの方でも歯を白くすることができます。歯のマニキュアは歯や体内に影響のあるものは使わず、歯の表面にマニキュアをつけるだけなので、問題はありません。
■どうしても手軽に安く簡単に歯を白くしたいという人
結婚式や卒業式、入社式など、どうしても歯を白くし、印象をよくしたいイベントが控えているという人 にも、手軽に安く簡単にできる歯のマニキュアは使えるでしょう。市販の歯のマニキュアはLoftや東急ハンズなどで簡単に手に入れることができ、ものの十数分で歯を白くすることができます。最悪当日の朝買って、準備するでも間に合うので、緊急のときにひとつ持っておくと便利かもしれません。
2. やる前に知っておきたい!歯のマニキュアの注意点5つ
歯のマニキュアは手軽に歯を白くすることができますが、注意すべき点もあります。今回、実際に試してみて初めて気付いた問題点やリスクもありました。ここでは、歯のマニキュアの 注意点をもれなくお伝えし、特に気になる点5つを詳しくお伝えします。 やってみようかどうしようか迷っていた人は、もう一度検討する判断材料にしていただければと思います。
<歯のマニキュアの注意点> | |
・色ムラになりやすい |
また、市販の歯のマニキュア特有の注意点 としては、「きれいに塗るには多少の器用さが必要」「歯磨きできれいに落とせないことがある」があります。そして、歯科医院で行う歯のマニキュアの注意点 としては、「歯医者でしか落とすことができない」「歯とマニキュアの間に汚れが溜まる」があります。
それでは、上の表にまとめた中から特に気になる歯のマニキュアの注意点5つを詳しくみてみましょう。
2-1. 色ムラになりやすい
歯のマニキュアの最大の注意点は、仕上がり にあります。自分でやるにしても、歯科医院で行うにしても、どちらの場合でも色ムラができてしまう恐れがあります。もちろんやる人の器用さ次第、という部分もありますが、必ずきれいに仕上がるとも限りません。
4-1で紹介する『ハニックDCシリーズ』の「スノー」を用いて、実際に試してみました。
詳しい使い方は4-2で解説しますが、仕上がりは下のようになりました。
こちらは塗った直後の写真です。歯の色が見えている部分と、歯のマニキュアにより白くなっている部分があり、色ムラができてしまいました。体験した人(女性)に聞いたところ、「きれいに塗るのは難しいし、ムラができてしまう」と言っていました。日頃マニキュアなどでハケを使い慣れている彼女でさえなかなかきれいに塗れなかったので、相当なテクニックが必要だなと感じます。
2-2. 落とし残しには汚れがつきやすい
特に市販の歯のマニキュアは、歯磨きで簡単に落とせることも魅力の一つです。ですが、そこで落とし残しをしてしまうと、落とし残した部分に歯垢などの汚れがついてしまったり、着色してしまう原因になってしまいます。
先程の人に歯磨き(歯磨き粉+歯ブラシ磨き)で落としてもらいました。実際の声を聞いたところ、「結構磨いたけど、少し落とし残しがあったみたい」と言っていました。ちなみに、この落とし残しは、爪でカリカリと削ったところ取れたようです。
写真の中で黄色の丸で囲まれている部分に、落とし残しがあります。このような落とし残しに食べかすなどの汚れがついてしまったり、コーヒーやワインなどの着色成分がついて、歯が着色してしまうおそれがあります。
2-3. 唇や歯ぐきについてしまうと、落とすのが大変
歯のマニキュアは基本的に歯磨きで落とせます。ですが1-2で紹介したように、歯磨きをしっかりやらないと落とし残しをしてしまいます。それだけ落ちにくいものが歯ぐきや唇についてしまうと、とても落としにくいことが想像できますよね。
こちらは先程とはちがう人(男性)に体験してもらった写真です。前歯の上の歯ぐきや左下の唇にマニキュアがついてしまっているのがわかるかと思います。
このようなところについてしまいますと、乾くまで待ってから爪などでカリカリするなどして落とすしかありません。落とすこと自体も大変ですし、歯ぐきや唇を傷つけでしまうおそれもあるので、こうはならないよう注意したいです。
実際に体験した人(男性)も、「唇は特に落とすのが大変だった」と言っていました。
2-4. かみ合わせ面や歯の間には塗れない
歯のマニキュアは、歯の表面にしか塗ることができません。つまり噛み合わせる面や、歯と歯の間には塗ることができないのです。無理に歯の間などに塗ろうとすると、歯ぐきについてしまう恐れがあるので、あまりおすすめしません。
2-5. 白さ自体が不自然な色
歯のマニキュアで得られる白さは、歯本来が持つ透き通るような色ではなく、のっぺりとした白さ です。遠くから見る分にはあまりわかりませんが、自然な歯のような色できれいな白にしたい人には、あまり歯のマニキュアはおすすめできません。
先程の実態に体験した二人の、歯のマニキュアをやる前・後の写真を並べて見ました。二人の感想は、「思ったより白くならなかったし、白さも不自然。なにより色ムラが気になる。」と言っていました。
このように、実際に試してみたら、実は歯のマニキュアにはたくさんの注意点がありました。色ムラや歯みがきでの落とし残しなどは我慢できるという方もいるかもしれませんが、かえって歯が着色してしまったり、歯に汚れが付着して落とせなかったりすることは逆効果なので避けたいですよね。
3. 歯のマニキュアの特徴
歯のマニキュアとは、歯に液を塗り、白く見せるものです。効果は短いですが、ここぞというときに手軽に歯を白くできる方法として注目されています。そしてこの歯のマニキュアには、市販の商品 と歯科医院で行う方法 があります。それぞれの特徴を以下にまとめてみました。
安く済ませるのであれば市販で、キレイに仕上げるのであれば歯科医院で、ニーズに合った歯のマニキュアをするといいでしょう。
ですがどちらのやり方でも基本的には長持ちせず、定期的に塗り直す必要があります。また、歯垢が溜まりやすくなってしまったり、歯がかえって着色してしまったりもするので、使う際は注意が必要になります。
4. すぐ手に入る!市販の歯のマニキュア
市販の歯のマニキュアの特徴は、なんといっても即効性・手軽さと費用の安さ でした。歯に液を塗り、すぐに歯を白くすることができ、半日程度持続させ、最後には歯みがきで落とすことができます。多くはAmazonや楽天市場などのネットショッピングや、Loftや東急ハンズなどのセレクトショップなどで買うことができます。価格は1,500円~3,000円程度です。
4-1. 歯のマニキュアの商品紹介3選
■ハニックDCシリーズ 全4種類
ハニックDCシリーズ 5.5ml(1,841円(税込)、ハニックス)
こちらはハニックDCシリーズ です。株式会社ハニックから販売されている、歯のマニキュアとしては初めて商品化されたものです。希望の仕上がりや歯の状態に合わせて4つのタイプ(写真左から;アクア、スノー、パール、ルナ)があり、その中から選べるのが嬉しいですね。効果の持続は12時間程度です。それぞれ価格は1,841円(5,5ml)です。
この商品の特徴は、希望の白さや歯のもともとの色味に合わせて商品が選べるということです。実際に株式会社ハニックに問い合わせたところ、現在の歯の色が比較的白い方はアクアかスノー、もともと少し黄ばみがかっている人や自然な白さにしたい人はパールかルナがおすすめ、とのことでした。アクアは少し青みがかった白さになるようです。
■アンジェオーラ シリーズ 全2種類
アンジェオーラシリーズ 4ml(ハニックス)
こちらはアンジェオーラシリーズ です。株式会社ハニックから販売されています。こちらは持ち運びに便利なペンタイプの歯のマニキュアです。シトラスのやさしい香りがするのもうれしいですね。「シャイニーホワイト」をメインで使い、さらにツヤを出したい場合は「クリアコート」を上から重ね塗りします。「アンジェオーラ」のみの使用で色は変えず光沢だけ出すことも可能です。効果の持続は12時間程度です。
■ベルブランカ シリーズ 全2種類
ベルブランカ シリーズ 1.8ml(1738円(税込))
こちらは、ベルブランカシリーズ です。こちらもペンタイプの歯のマニキュアです。口コミの評価の高い商品です。ホワイト、パールの2種類から希望の白さを選べます。また、専用の除去液「ソルベント」もあります。歯みがきでも落とせますが、専用の除去液があると安心ですね。それぞれ価格は、1744円(1.8ml(税込))です。
4-2. 歯のマニキュアの使い方
ここではボトルタイプ(ハケで塗るタイプ)、ペンタイプそれぞれの使い方 を解説します。それぞれ前歯6本~8本、笑うと見える範囲の歯に塗ることがおすすめです。ポイントは、「こんなに少なくていいのかな?」というくらい液を少なめにとって塗ることだそうです。
<ボトルタイプ>
(1)歯を磨き、歯の汚れを落とす
(2)キャップを閉めたまま、沈殿がなくなるまでよく振る
(3)歯の水分は「ムラ」ができる原因となり、剥がれやすくなってしまうため、ティッシュやコットンで歯の表面の水分を拭き取る(唇と歯茎の間にコットンを挟むと良い)
(4)ボトルの口で液量を調整し、歯に塗る前に液体の量は少なめにして塗っていく
※「こんなに少なくていいのかな?」というくらい少なめ
(5)1本の歯に対して2~3回、歯の付け根から歯の先へとサッと一塗りで行い、薄く塗っていく(過度な重ね塗りはムラの原因に)
(6)乾くまで10~30秒そのままにしておく(薄くなり過ぎて重ね塗りするときは乾いてから)
<ペンタイプ>
(1)歯を磨き、歯の汚れを落とす
(2)キャップを閉めたまま、沈殿がなくなるまでよく振る
(3)歯の水分は「ムラ」ができる原因となり、剥がれやすくなってしまうため、ティッシュやコットンで歯の表面の水分を拭き取る(唇と歯茎の間にコットンを挟むと良い)
(4)キャップを外したら、液体が全体に滲むように出す
(5)液は少なめに使う(多く出た場合は、ティッシュで拭くなど調整する)
(6)1本の歯に対して2~3回、歯の付け根から歯の先へとサッと一塗りで行い、(ネイル用のマニキュアよりも)薄く塗っていく
(7)同じように、続けて3~4本の歯を一気に塗っていく
(8)乾くまで約15秒そのままにしておく(薄くなり過ぎて重ね塗りするときは15秒後乾いてから)
5. 歯科医院で行う歯のマニキュア「ホワイトコート」
歯科医院で行う歯のマニキュア があります。歯科医院では「ホワイトコート」というメニューで行うことができます。プロの方にやってもらえるなんて安心ですよね。ここでは、歯科医院で行う歯のマニキュアの特徴とやり方、効果をご紹介します。
ただ、歯科医の方によると、歯科医院で行う歯のマニキュアは、市販商品よりもマニキュアを落とす際の歯(特にエナメル質)への負担が大きいので、歯科医院でもあまりおすすめしていない場合が多い ようです。
■特徴
歯科医院で行う歯のマニキュアは、市販で行う歯のマニキュアよりも、きれいに長持ちさせることができます。しかし市販商品に比べると高価で、また歯の本数に制限がある場合があります。価格は1万円~5万円、基本的には笑って見える範囲(前歯8本程度)に施術をします。施術時間は1時間程度です。
■手順
(1)カウンセリング、試し塗り
希望の色を相談し、実際に歯に試し塗りをして仕上がりを確認します。
(2)歯の汚れ落とし
ムラなくきれいにできるように、歯の表面についている汚れをきれいに落としてくれます。
(3)塗布
一本一本丁寧に歯に液を塗っていきます。はじめにベースコートと呼ばれる下地のようなものを塗り、次にホワイトコートを上から塗っていくところが多いようです。
(4)照射
液を固めるために光をあてます。
(5)トップコート塗布、照射
仕上げにツヤを出すためのトップコートを塗り、同様に光を当て固めます。
■効果
1~3ヶ月は持続しますが、安定して白さ、歯の状態を保ちたいならば、2~3ヶ月に一度塗り直しが必要です。
6. おわりに
いかがでしたか。歯のマニキュアについてわかりましたか?
歯のマニキュアは特にホワイトニングで白くならない銀歯や差し歯でお悩みの方、ホワイトニングを受けることができない妊婦の方、そしてどうしても今すぐ安く手軽に歯を白くしたい人にぴったりの方法です。実際に試してみて、簡単に歯を白くすることはできますが、どうしてもという場合以外はあまりおすすめできないと感じました。
歯のマニキュアを行う場合は、注意点をきちんと把握していただいたうえで行ってください。