「歯医者さんでホワイトニングをしたけれど、気をつける食べ物ってあるかな」せっかく白くした歯は、できるだけキレイな白さを保っていきたいですよね。実は、ホワイトニングは食べ物や時間帯に注意することで白さを長もちさせることができます。
ここでは、ホワイトニングをした後に食事に気をつける時間帯 や、白さを長もちさせるために避けたほうがいい着色しやすい食べ物 をご紹介いたします。これを読めば、きっとあなたのホワイトニングした白さも長く保てるはずです!
Contents
1. ホワイトニング後の食事 結論、24時間たてば何を食べてもOK!
ホワイトニングをした後に気になるのが、食事はどうしたらいいの?だと思います。ホワイトニング終了後30分は飲食を控える必要がありますが、30分経てば飲食は可能になります。また、24時間後であれば、歯の表面が通常通りになるので何を食べてもOKです! ただし、ホワイトニングした白さを長もちさせるためには、着色しやすい食べ物 は避けましょう。
2. なぜ食べちゃいけない時間帯があるの?
ホワイトニングをした後に着色しやすい食べ物 を避けるべき理由は、「ペリクル」 というだ液成分から作られる歯の表面を守っている膜にあります。ホワイトニングをすると歯の表面にホワイトニング剤が作用するので、ペリクルが一時的になくなり、エナメル質がむき出しになります。むき出しになったエナメル質はペリクルで守られていないのでとってもデリケート。 ダイレクトに着色物に接すると、着色物をそのまま歯に吸収してしまいます。このペリクルは12時間から24時間かけて再生 します。なので、24時間後には通常の歯と同じ状態になるので何を食べてもOKというわけです。
また、このペリクル自体にも汚れを吸着し着色汚れへと変化させる働きを持っています。ですので、ペリクルがある、ないに関わらず最終的に歯に着色はしてしまいます。 ホワイトニングした歯も、していない歯も、着色しやすい食べ物 を食べてそのままに放っておくと着色してしまいますので、食事の後の歯磨きはしっかりしましょう。
歯自体の黄ばみ以外は歯の汚れ、「着色」です!
歯の汚れや着色を落とすにはクリ―ニング が効果的です。歯の黄ばみが気になり、歯そのものを白くしたい場合はホワイトニング をするとよいでしょう。自分のなりたい歯の状態によってクリーニング、ホワイトニング を選びましょう!
3. 着色しやすい食べ物
ホワイトニング後は24時間経てば何を食べてもOKです。しかしホワイトニングの白さを長もちさせるためには、着色しやすい食べ物は避けたほうがいいでしょう。 ここでは、着色しやすい成分とそれを含む食べ物をご紹介します。一気に確認したいという方は最後にまとめの表も作ったので、そちらをご参照ください。
3-1. 赤ワインなどタンニンを含むもの
赤ワインに含まれるタンニンが、歯の表面のカルシウムとくっつきやすい性質があり、着色の原因になります。タンニンを含む主な食品は他に、紅茶、緑茶、ウーロン茶、柿、バナナ、りんご です。
3-2. カレー
カレーによく含まれるターメリックの黄色い色素が着色の原因 になります。
3-3. ブドウ・ブルーベリー
ブドウ、ブルーベリーに含まれるアントシアニンの紫色の色素が着色の原因 になります。
3-4. コーヒーなどクロロゲン酸を含むもの
コーヒーに含まれるクロロゲン酸は加熱すると黄褐色に変化する性質があり、この黄褐色が歯に付着し着色の原因になります。クロロゲン酸を含む主な食品は他に、コーヒー、ヤーコン、さつまいも、じゃがいも、りんご、ゴボウです。
3-5. 納豆、大豆製品などイソフラボンを含むもの
納豆や大豆製品に含まれるイソフラボンには歯の表面のカルシウムとくっつきやすい性質があり、着色の原因 になります。イソフラボンを含む主な食品は他に、納豆、豆腐、豆乳などの大豆製品 です。
3-6. まとめ
まとめると以下の表のようになります。
=着色しやすい成分と含まれる食べ物=
着色しやすい成分 | 含まれる食品 |
タンニン | 紅茶・緑茶・ウーロン茶・赤ワイン・柿・バナナ・りんご |
ターメリック | カレー |
アントシアニン | ブドウ・ブルーベリー |
クロロゲン酸 | コーヒー・ヤーコン・さつまいも・じゃがいも・りんご・ゴボウ |
イソフラボン | 納豆・豆腐・豆乳などの大豆製品 |
共通して言えるのは、色の濃い食べ物 は注意したほうがいいということです。また、意外なものとして、豆腐や豆乳など白いけどイソフラボンが含まれるために着色する食べ物 は要注意です。
4. 歯に着色しやすい食べ物を食べた時の2つの対策
着色しやすい食べ物 をなるべく食べなければ着色は防げます。しかし、つい食べてしまったり、毎日意識して食べないようにするのは難しいですよね。そこで、着色しやすい食べ物を食べた後の対策 を、「すぐにできる」対策と「普段できる」対策の2つをご紹介します。
4-1. すぐにできる対策「食べてしまった後はすぐに歯を磨く」
食べてしまった後すぐにできることは、食べてから時間を空けずに歯を磨くこと です。歯の表面に歯ブラシを垂直に当てて表面の汚れを落とすようなイメージでしっかり磨きます。食後の歯磨きは着色だけでなく口臭予防、歯周病予防 にもなるので、なるべく実行しましょう。
4-2. 普段できる対策「クリーニングをする」
普段から着色汚れを予防する事も大切です。日々の歯磨きを徹底できていれば汚れはつきにくいですが、自分で取れない汚れは歯科医院に行ってプロの手に任せることがおすすめ です。歯のクリーニング を受けることで着色汚れの他に歯周病も予防でき、口腔内全体の健康を保つことができます。きれいな状態を保つには3ヶ月に1回、定期的にクリーニングをする と効果的です。
5. おわりに
いかがでしたか。ホワイトニング後の白さを長持ちさせるために避けるべき着色しやすい食べ物 についておわかりいただけたでしょうか。ホワイトニングした時、していない時、どんな場合でも着色は起こってしまうものなので、食事後はしっかり汚れをとる事が大切です。また、普段から着色を防ぐには、毎日の歯磨きと定期的な歯のクリーニング が効果的です。キレイな口元を保ちながらおいしい食事を楽しみましょう!