歯医者で行う歯石取りは痛いの?方法や値段などを詳しくご紹介!

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歯医者の歯石取り

歯についている石のような汚れ…気になっている方も多いはず。磨き残しの多い歯と歯の間や歯と歯茎の隙間に付着しやすいのが特徴です。
一度歯石ができると、表面がザラザラしているため、さらに汚れが付きやすくなり歯周病を引き起こす原因にもなりかねません。痛みなどの自覚症状がないため気が付いた時には大量の歯石が…。なんてこともあります。

さて、それではどうしたら歯石を取ることができるのでしょうか?残念なが歯石は歯ブラシでは取ることができない ため、歯医者でのクリーニングが必要です。歯石取りのポイントを押さえて歯石をためないお口を目指すことも可能です!

ここでは、歯石とはなにか、歯科医院で行うクリーニングの種類、歯石取りの値段や痛みなど一挙大公開!ぜひ、自分にあったクリーニング方法や来院頻度などを発見してみてください。

1. 歯石とは

簡単に言うと歯垢(プラーク) が石のようにかたまったもののことです。歯垢とは、歯と歯の隙間や歯と歯茎の隙間に溜まっている白くてネバネバした汚れのことです。歯垢の正体は、食べかすや汚れの中で細菌が増殖したもので、1mgに約1億個以上の細菌がいるのです。
これだけ聞いただけでもとても恐ろしく、歯垢の中の細菌により歯や歯茎に悪影響を与えています。

そして、この歯垢が約2日間で歯石へと変わります。歯垢の状態であれば、セルフケアでも取り除くことが可能ですが、歯石になってしまうと簡単に取り除くことができません。

1-1. 歯石の種類

「歯肉縁上歯石」 :歯茎の上(目に見えているところ)に付着している歯石で、色は黄色みのある白色をしています。クリーニングでも比較的短時間で取り除くことが可能です。

「歯肉縁下歯石」 :歯茎の下(目では確認できないところ)に付着している歯石で、色は黒っぽい褐色をしています。歯茎の奥に付着しているため歯周病が進行する原因にもなりかねます。クリーニングでは、痛みや出血を伴うことが多いです。

1-2. 歯石を取り除かないとどうなるの?

歯石は痛みなど「自覚症状」が少ないため、虫歯ではないからすぐに歯医者に行かなくても良い…。と考えている方も多くいらっしゃいます。

しかし、これは大きな誤解で歯石を取り除かないと口の健康を保つことができません 。知らないうちに歯周病や虫歯の原因になるのです。また、口臭の原因にもなるため歯石は痛みがないからと放置しないでおきましょう。

2. クリーニングの種類

クリーニングといっても目的によって行う方法はさまざまです。お口のクリーニングをされたけれど実際何をされたのかよく分からないまま治療を終えた…。という経験をされた方もいるはずです。まずは、歯医者で行えるクリーニングの種類をご紹介します。

2-1. スケーリング

スケーリング

歯の表面や歯と歯の隙間などに付着している主に歯石を落とします。もちろん歯垢、着色を落とすことも可能です。スケーリングには2つの方法がある ので詳しくみていきましょう!

まず、超音波スケーラー という専用の機器を使用する方法です。水を出しながら、超音波による振動により歯石を破壊して取り除くことができます。個人差はありますが、歯石が多い方はヒヤッとするような痛みを感じることもあります。

痛みを感じるのは、歯石が溜まってしまい歯茎が下がり普段は見えるはずのなかった象牙質が露出していることによるものです。 象牙質は、冷たい水などに敏感なため歯石が取れた後や歯石取り中にも知覚過敏の症状が出ることがあります。

もう1つの方法は、手用のスケーラーを使用して歯面から削り取るスケーリング です。鋭利な刃が付いた専用の器具により、歯1本1本丁寧に時間をかけて歯石を取り除きます。

2-2. ルートプレーニング

ルートプレーニング

歯茎の上や歯の表面に見えている歯石ではなく、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間の病的な溝(歯の根っこ部分)に溜まった歯石を除去する方法です。手用のキュレットという刃の付いた器具を使います。

ルートプレーニング が必要になるのは、歯石や歯垢に含まれる細菌により歯茎は炎症し、歯の根の表面が汚染されて歯周病が進んでいる方です。その汚染された歯の根の表面を削り取り滑らかにすることもルートプレーニングでは行います。ざらつきのある表面から滑らかに削り取ることで、再度歯石が付くのを防ぐことも可能です。

また、痛みの強い方は局所麻酔をかけることもあります。麻酔を使用することが分かっている場合は、食事前の予約は控えておきましょう。

2-3. 歯面研磨(PMTC)

歯面研磨(PMTC)

歯面研磨は専門用語で、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング=PMTC と呼ばれています。専用の器具に、ラバーカップ・ブラシなどを装着しペーストを付けて歯の表面を磨きます。着色落としがメインに思われがちですが、歯石・歯垢も取り除くことも目的としたクリーニングです。流れとしては、口腔内をチェック(歯石・歯垢・着色の有無)をして歯石取りをした後に着色を落としていきます。そして、仕上げにフッ素塗布を行います。

ペーストにはさまざまな種類があり、粗い研磨ペースト、細かい研磨ペーストの順に使用して何度か同じ歯を磨き上げていきます。

2-4. ジェットパウダー洗浄

ジェットパウダー洗浄

塩のパウダーを使い、ジェット噴射のように歯の表面に吹き付けて着色を取り除きます。ガンコな着色汚れを落とすのに向いているクリーニングです。PMTCと合わせて行うことをおすすめします。

3. 歯石取りを歯医者で行うときのポイント

歯石取り

次に、歯石取りを行うときのポイントを4つ押さえていきましょう。

3-1. 歯石取りは自分ではできない(歯医者に行く)

歯石は、上記でもご紹介したようにスケーリングやルートプレーニングで取り除くことが必要になってきます 。歯ブラシなどの日常のケアでは一度蓄積した歯石は取り除くことが困難のため歯医者に行きましょう。

ホワイトエッセンスのクリーニング

3-2. 自費診療と保険診療の違い

歯医者で行うクリーニングには、自費と保険の2種類がある ため注意しましょう。

【保険診療】
歯周病治療が目的となる歯石取りは保険が適用されます。

歯周病の症状
治療時間は1回15分~30分程度で終わることが多いですが、歯石の量が多い場合は2~4回通院して治療することもあります。
保険診療は、病気に対しての治療が目的なのがポイントです!

・治療
① 問診やレントゲン撮影を行います。
② 歯と歯茎の状態を専用の器具を使用してチェックしていきます。虫歯や歯周病の有無を調べることができます。
③ 全体的にスケーリングを行います。
④ 歯周病の進行状態によってルートプレーニングを行います。

・値段
スケーリングの場合は、3,000円程度(3割負担の場合)です。
歯石除去、検査料も含まれています。
ルートプレーニングの場合は、200円程度(1歯)です。

・メリット
保険適用なので安くクリーニングができます。
1回の診療が15分~30分程度と短いです。

・デメリット
一度に施術できる歯の本数や範囲に制限があるため、通院回数が多くなります。
診察時間が短いため、汚れが取りきれない場合があります。
歯石除去だけの処置は行えないため、毎回検査が必要になります。

【自費診療】
歯の美しさや予防目的でのクリーニングは保険適応外になります。自費診療は、誰でも受けることができ治療内容も自由なため「自由診療」と呼んでいる歯医者もあります。1時間以上かけて行うことができます。

・治療
主に着色落としを行う方が多いかと思います。クリーニングの種類でご紹介したPMTCやジェットパウダー洗浄が自費診療です。着色は、病気ではないため自己負担になります。
また、歯石取りでも歯周病治療ではなく、予防目的で歯石を取ることになると自費治療になります。心配であれば歯医者に相談することをおすすめします。

・値段
5,000円~20,000円と幅広く、クリニックによって異なります。

・メリット
ゆっくりと時間をかけて行ってもらえるため、1回の通院で汚れを取ることができる範囲が広いです。
また、クリーニングと合わせてフッ素塗布などができます。もちろん歯石除去のみの処置も可能です。
施術できる歯の本数・範囲に制限がございません。

・デメリット
保険診療より、1回あたりの費用が高い場合があります。

3-3. 痛みはあるのか

痛みに関しては個人差があります。スケーリング中痛みを感じることなく寝てしまう方もいらっしゃいます。ただし、歯周病が進んでいる方に行う歯石取りは痛みを感じることが多いです。

なぜなら、歯周病が進んでいると歯茎が下がり、歯の根っこ(象牙質)が露出する ためです。露出した部分は、冷たいものなどを察知しやすく(象牙細管)、歯の中(歯髄)にある神経に刺激が伝わり痛みを感じます。健康な歯茎であれば歯の頭部分(エナメル質)しか見えておらず、神経から遠いため刺激を察知しにくく痛みを感じにくいのです。

また、歯石取りの後も自宅で痛みを感じるようになる方も多く見られます。「せっかく治療したのに歯石取りする前より痛みを感じるようになった…」と歯医者に通院するのをやめてしまう方もいます。

歯石取りをしたことで、今まで露出していなかった象牙質があらわになり知覚過敏の症状がでるのが原因です。しかし、歯石取り後のブラッシングケアにより一度下がってしまった歯茎を改善させることも可能です。歯周病が進んでいる方は、歯石取りと一緒にブラッシング指導も受けられるとよいです。

3-4. 定期的にすることのメリット

歯石取りなどのクリーニングは1回で終えられることもありますが、保険診療での歯石取りは数回に分けて通院することも多い です。「次回も歯石取りを行います」と言われて、面倒に感じる方もいらっしゃるかとお思います。

しかし、歯石取りをすることで歯周病の治療が行えて予防にも繋がるのです。歯周病は、別名口の中のサイレント・ディジーズ(静かなる病気)とも呼ばれる恐ろしい病気です。歯石が溜まり歯を支えている骨が溶けても痛みなどの自覚症状が出にくいのが特徴で、気が付いた時には歯がグラグラしている・抜かなくてはいけない状態など手遅れになることもあります。

期間としては、歯周病治療中の歯石取りの場合は、1週間おきに通院し1ヵ月に4回など進行状態を見て決めていきます。予防目的で定期的に歯石取りを行う場合は、2ヵ月~3ヵ月に1回通院するのが目 安 です。

歯周病だけでなく虫歯を早期発見・予防するためにも定期的にクリーニングに通うことが望ましいです。また、口の中の病気にとどまらず全身疾患(心疾患・呼吸器疾患・糖尿病・慢性腎臓病・骨粗鬆症・関節リウマチ・悪性新生物・早産・低体重児出産)に繋がることもあります。

歯周病と糖尿病の関係
特に、歯周病は糖尿病と密接な関連があることが報告されています。歯周病は糖尿病の合併症として認識されており、糖尿病患者は歯周病が進行していることが明らかになっています。また、歯周病のある糖尿病患者に対して歯石取りなどを行うことで、HbA1c(血糖コントロールの指標)に改善がみられることが分かっています。
※日本糖尿病学会発行の「糖尿病診療ガイドライン2019」では、歯周病治療により2型糖尿病患者の血糖が改善する可能性があることから、糖尿病患者への歯周病治療を推奨しています。
※日本歯周病学会の「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン」では、糖尿病患者への歯周病治療を推奨しています。
以上のことから、糖尿病患者へ歯周病治療を行うことは、歯周病の改善だけでなく糖尿病のコントロールが可能だと言えます。

歯石取りをすることで歯周病の進行を抑え口の中と全身の健康維持にも繋がる と考えられているため、定期的にクリーニングをしましょう。

4. おわりに

歯医者で行う歯石取りは、単純に汚れを落とすためのものではないです。定期的な歯石取りによって口の中や全身の健康維持に繋がります

また、同じクリーニングでも場合によっては値段も変わるため次のチェックが必要です。

1治療を目的としたクリーニングは保険診療
2審美や予防を目的としたクリーニングは自費診療

気になる方は、予約の際に事前に保険治療で、歯石取りを行ってもらえるのか確認することもおすすめです。時間に余裕をもって治療に通う必要があるかなども確認しておきましょう。

さらに、歯石取りは「痛み」を感じる方、そうでない方も見えます。クリーニングを本格的に行い歯周病改善したいのであれば信頼できる歯医者を選んで通われることをおすすめします。クリーニングする機関をお探しであれば全国271医院に展開し、クリーニングの症例実績が143万件のホワイトエッセンスも検討してみて下さい(※)。あなたに合ったクリーニング方法で、健康的な口元を保ちましょう!

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【内容】
歯石取り(スケーリング)、フロッシング、PMTC、舌クリーニングなど
【費用(自費)】
9,900円~16,500円(税込)
【治療期間及び回数】
通常1日、1回(内容により異なります)
【副作用・リスク】
知覚過敏の方は、刺激を感じる場合があります。
※症例実績、加盟医院数は2023年9月30日時点の実績

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