スケーリングとは?歯石取りで健康的な歯を手に入れよう!

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「歯医者さんで聞いたスケーリングって何のことだろう?」「領収書を見るとスケーリングの文字が。どの治療がスケーリングだったの?」スケーリング という単語だけ聞いても、何のことかピンときませんよね。

スケーリングとは、すばり、歯石取り をさします。「歯に付いている歯石が気になって仕方がない!」という方、スケーリングがおすすめですよ!ここでは、スケーリングの概要から、必要な理由保険と自費クリーニングのちがいなど、まるごと解説していきます。読み終えていただくと、スケーリングとは何かが分かり、定期的に受けて健康的な歯を手に入れたくなるでしょう!

1. スケーリング(歯石取り)とは?

スケーリングとは「歯石取り」のことです。実は、スケーリング(歯石取り)は歯医者でないと安全にできません。 あやまった方法で行うと、歯茎から出血したり、傷をつけてしまいます。必ず、歯医者さんで安全にスケーリングを行いましょう。ここでは、もう一歩踏み込んで、そもそもの歯石とは何かから、施術の流れと自費と保険の違い、頻度、痛みについてお伝えします。

1-1. 歯石は歯周病の原因になる

スケーリングは、歯石を除去するものですが、そもそも歯石とはなんでしょうか?
歯石とは、歯垢が石灰化して硬くなったものです。 歯垢は細菌のかたまりですが、歯石そのものには菌は住んでいません。では放っておいてもいいのでは?と思われるかもしれませんが、歯石には歯垢がつきやすいことが分かっています。

さらには、歯石が付いていることによって歯茎に炎症を起こし、それが歯周病の原因になります。 歯周病とは、細菌による歯茎の炎症から始まり、やがては歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。そして、歯を溶かすだけでなく、歯周病菌が全身にまわることによって様々な病気を誘発してしまいます。ガンや動脈硬化からくる心筋梗塞脳梗塞糖尿病、そして女性であれば早産低体重児出産などのリスクが高まってしまいます。歯周病の治療では、歯垢と歯石を除去することが基本となります。また、治療だけでなく歯周病予防のためにも、スケーリングで歯石を取り除くことはとても大切です。

1-2. スケーリングは自費がおすすめ

スケーリングは保険が適用される場合と適用されない場合があります。くちラボ編集部は自費のスケーリングがおすすめです!ここでは、なぜ自費のスケーリングがおすすめなのか、そして、そもそも保険と自費のちがいについてお伝えします。

1-2-1. 自費のメリット

スケーリングを受けるなら、保険よりも自費がおすすめです。保険の場合、施術する歯科医や歯科衛生士は「治療だから痛くて当然」という意識を持っていることが多いため、痛みがでやすくなることがあります。一方で、自費の場合は、治療というよりも予防という意識の歯科医や歯科衛生士さんが多い傾向にあり、比較的痛みがないスケーリングを受けられます。 また、通う回数も自費の場合、通常1日で全ての歯石を取り除くことができます。 ※保険は、法律の制限があるため複数回通う必要があります。

そして、自費の場合、スケーリング単品よりも「歯のクリーニング」のメニューの一部であることが多く、PMTCやステイン(着色汚れ)除去も合わせて受けられます。歯石だけでなく着色も取り除いてもらえるので、見た目の仕上がりがきれいです。 

通院回数 、痛みのなさ 、仕上がりのきれいさ を重視するなら、自費でのクリーニングをおすすめします!

1-2-2. 保険と自費のちがい

気になる保険と自費のちがいを、施術内容・価格・施術時間・通院回数・痛み の5つの観点からご説明します。

  保険のクリーニング 自費のクリーニング
施術内容 歯石除去のみ、着色除去なし 歯石除去・着色除去あり
価格 3,400円~4,400円 3,000円~20,000円
施術時間 10~15分程度 60分程度(スケーリングは15分程度)
通院回数 2~6回 1回
痛み 出やすい ない・少ない

保険の場合、価格は初診で3,400円~4,400円(検査・レントゲン込み)です。2回目だと590円ですが、月をまたぐと1,400円となります。治療の回数は歯石の付き具合にもよりますが、通常2~6回程度の通院が必要になります。また虫歯検査・歯周病検査を同時に受ける必要があり、スケーリングのみでは保険が適用されません。

自費の場合、価格は3,000円~20,000円程度です。回数は、通常1回です。また、多くの場合「歯のクリーニング」というメニューの中に含まれています。

1-3. スケーリングを受ける頻度

スケーリングは定期的に受診することをおすすめします。なぜなら、歯石は一度取り除いても、時間が経つと再形成されるためです。

頻度の目安は、1~3ヶ月に1回がベストです。最低でも半年に1回は受けるようにしましょう。ただし、歯石の付き具合に個人差があるため、人によって頻度は異なります。付きやすい人は間隔を短めに、付きにくい人は間隔を長めに、自分に合った間隔でスケーリングを受けましょう。歯医者さんで相談するとよいでしょう。

特に、

  • だ液が多い
  • 歯並びが悪い
  • 歯磨きが苦手

に当てはまる人は歯石が付きやすい傾向にあります。

1-4. 施術の流れ

スケーリングは、超音波スケーラーハンドスケーラーという専門器具を使って歯石を除去します。

超音波スケーラーは、超音波振動の力で歯石を粉砕し、水で洗い流して除去します。スケーリングでは、ほとんどこの超音波スケーラーが使われています。ハンドスケーラーは、先端に刃の付いた細い器具で、歯石をカリカリと削り落とします。

自費のクリーニングは、スケーリングの他に、PMTC(歯面清掃)、ステイン(着色汚れ)除去もセットで受けられます。

スケーリングって痛いの?痛みの原因から対策まで

スケーリング中の痛み

スケーリング中は、歯や歯茎に痛みを感じることがあります。それは、知覚過敏によるものです。歯茎が下がっていると、歯の根っこが露出します。歯の頭の部分はエナメル質で覆われているのに対して、歯の根っこの部分はエナメル質がないため、痛かったりしみたりします。また、痛みがあるかないかは、歯科医院の腕によるところもあります。雑に、強めにガリガリと除去されると、痛みや血が出たり、歯石の取り残しが生じたりします。

歯茎の痛みは、腫れた歯茎が歯石を覆ってしまい、スケーリングの際に歯茎が傷ついてしまうためです。歯周病が進み、深い歯周ポケットの治療をする際も痛みを感じるときがあります。

痛みへの対策

スケーリング時に痛くないようにするには、次のことに気をつけてみてください。定期的に歯医者に行くことと、自宅でできるアフターケアが大切です。

  • 定期的にスケーリングやクリーニングを受け、歯石が柔らかいうちに取る。
  • 歯磨きやデンタルフロスで歯茎を引き締め、歯茎の腫れを治してからスケーリングを受ける。
  • 自費のクリーニングメニューがある歯医者は技術力が期待できるため、そのような歯医者で自費のスケーリングを受ける。

スケーリング後の痛み

スケーリング後にも痛みを感じることがありますが、一過性のため心配はいりません。いわゆる知覚過敏が起こっている状態です。冷たいものや熱いものなど、刺激を避けると痛みはおさまっていきます。また、歯磨きはやわらかめの歯ブラシで優しく行うようにしましょう。

2. これで歯垢を落とそう!自宅でできるセルフケア

歯石は時間が経つとどうしても付いてしまうもの。そのため歯周病予防に歯医者のスケーリングは欠かせませんが、自分で歯石の前段階である歯垢をしっかり落とすことも、大切です。そこでここでは、自宅でできるセルフケアをご紹介します。

2-1. まずは正しく歯磨きをしよう

まずは、正しい歯磨きをすることが非常に大切です!

正しい歯磨きをするには、4つのポイントがあります。これらに気をつけて磨いてみてくださいね!

  • 歯磨き粉はブラシの長さ1/3ぐらいの量にする
  • 歯ブラシは歯と歯肉の間に斜め45度にいれて振動させる
  • 無理な力を入れずに歯を磨く
  • 鏡を見ながら磨く

おすすめの歯ブラシや歯を正しく磨くポイントは「歯ブラシを変えると全然ちがう!おすすめ歯ブラシ8選」をぜひ参考にしてみてください。

2-2. 歯磨き粉で予防もしよう

正しく歯磨きが出来たら、次は歯磨き粉にも気をつけてみてください。

歯磨き粉は、フッ素がたくさん含まれており、なおかつ研磨剤と発泡剤が少ないものが良いです。 なぜなら、フッ素は歯の再生や菌の抑制など、歯に対して重要な要素だからです。また、研磨剤は、汚れを削り研ぎ磨く効果を持ちますが、同時に歯を傷つけてしまいます。発泡剤は、歯磨き粉を口に充満させるため、ちゃんと歯を磨けていなくても磨いた気になってしまいます。そのため、研磨剤と発泡剤は少ないものを選びましょう。

歯石予防におすすめの歯磨き粉は「歯石は歯磨き粉で落とせない!?予防する歯磨き粉2選」を是非参考にしてみてください。

2-3. デンタルフロスできれいに仕上げよう

実は、どんなに歯ブラシでしっかり磨いても、口内全体の汚れの60%しか落ちません。

そこで活躍するのが、デンタルフロスです。フロスを使えば、歯磨きでは60%しか落とせなかった歯垢汚れを、90%近くまで落とすことが可能です。

デンタルフロスの使い方のポイントは以下の通りです。

(1)糸を指に巻きつける
(2)歯間にフロスを斜めから入れ、ゆっくり前後に動かす
(3)糸を巻きつけた片方の指からフロスを外して、前からゆっくりと引き抜く

おすすめのフロスとデンタルフロスの正しい使い方の詳細は「デンタルフロスとは魔法の糸!オススメの商品と正しい使い方」を参考にして、すっきりきれいなお口を手に入れてくださいね!

歯茎から出血が!そんなときは?

歯茎からの出血は、すでに炎症がある証拠です。炎症は歯垢と歯石から起こります。

歯茎から出血があるときは、歯医者さんにすぐ行ってほしいのですが、自分でできることとしては、やわらかめの歯ブラシで、歯と歯茎を優しくマッサージするように歯磨きしましょう。反対に、歯磨きをしないで放置しておくと、症状がさらに悪化してしまう恐れがあります。

3. おわりに

スケーリングについての疑問が解消されたでしょうか。予防でも美容でも、もちろん歯周病治療でも、スケーリングは基本となる処置です。定期的に受けて、健康的な歯を手に入れましょう。

 

参考文献:倉治ななえ『図解 むし歯・歯周病の最新知識と予防法』日東書院  2015年

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