歯石は歯磨き粉で落とせない!?予防する歯磨き粉2選

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歯ブラシと歯磨き粉

「歯医者で歯石が付いているっていわれた」「フラれた理由はこの黒く汚い歯かもしれない」「よし!この歯を綺麗にするために歯磨き粉を変えよう。」その気持ちすばらしいです。でも、ちょっと待ってください!歯石は歯磨き粉では落とせないのです。なぜなら、歯石除去に直接有効な成分はそもそも無く、歯石除去は歯科医院でないと出来ません。

歯石ケアには日々のブラッシングが大切です。そのブラッシングの効果を上げるために歯磨き粉選びは非常に大切です。ですので、おすすめしたい歯磨き粉2つと歯石を落とすより良い方法をお伝えします。 

1. 歯石を正しくケアする3つのポイント

歯石を歯磨き粉で落とせたらいいですよね。 でも落とせないのです。え!!と驚かれた方もいらっしゃるかと思います。

確かに200円の特売の歯磨き粉では歯石は落とせなくても3000円の高級歯磨き粉なら落とせるでしょ?だって沢山歯磨き粉あるじゃない!?

その陥りがちな間違いを、歯磨きの後のようにきれいさっぱり解消します

1-1. 歯石は歯磨き粉では落ちない

なぜ歯石は歯磨き粉で落ちないのでしょうか?日本歯磨工業会で示されている歯磨き粉に含まれている一般的な成分を以下に紹介します。

  • フッ化物、抗炎症剤、殺菌剤 酵素等:各成分による。
  • 清掃剤(研磨剤):歯の表面を傷つけずに、歯垢やステインなど、歯の表面の汚れを落とす。
  • 発泡剤:口中に歯磨剤を拡散させ、口中の汚れを洗浄する。
  • 香味剤:香味の調和をはかる。爽快感と香りをつけ、歯磨剤を使いやすくする。

 このように歯石を分解するなど歯石を落とす事に直接効果のある成分は含有されていません。なぜなら歯石を除去するためには物理的な方法しかないからです。

シンクやお風呂、洗面台は気づいたらヌメヌメで汚れていますよね。これに洗剤をかけて放っておいても綺麗にはなりません。綺麗にするにはスポンジで擦るしかないですよね。イメージとしては歯磨き粉が洗剤で、スポンジが歯ブラシです。

しかし歯石の場合非常に硬くこべり付いているため、歯ブラシでは落とせません。では、どう対処したらよいのか。その疑問にお答えします。

1-2. 歯垢をケアすればOK

歯石拡大図

歯石歯垢が固まってできたものです。歯垢と言われてピンと来ないかもしれません。

歯垢には歯周病や虫歯の原因になる病原菌がおびただしいほどの数いる病気の塊です。しかし、歯石になるとそれらの菌はすべて死んでしまいます。

なら、歯石は問題ないと思うかもしれませんが、実際はそうではありません。

上の写真のように歯石の表面はでこぼこしており、そこに歯垢がひっつき、放っておくと3-4日で歯石になります。これを繰り返すことで歯石はどんどん大きくなっていきます。

歯垢はあちらこちらの歯石にひっつき、菌をばらまき、歯石となっていきます。最初は小さな歯石でも、気付いた時には時すでに遅し。結構大きい状態なのです。

歯石が大きくなる仕組み

歯石は硬くこびりついているため、歯ブラシでは落とせません。歯磨き粉でも、歯ブラシでも対処のできない歯石をどうするか。

まずはこれ以上歯石を大きくしないようにしましょう。そうなると、歯石をこれ以上大きくしないために、歯石の素である歯垢をやっつける事は有効な手段です。

歯垢をやっつけるためには正しく歯磨きすることが大切です。そこで、歯磨きを強力にサポートするおすすめの歯磨き粉を2章でお伝えします。

1-3. ついてしまった歯石は歯科医院へ

ついてしまった歯石を除去するには歯科医院での歯石取りクリーニングによる物理的な方法しかありません。

保険でとってくれるのか、自費でとらないといけないのか、一回いくらで何回通わないといけないのか、様々な疑問は「3.歯石を落とすなら、歯科医院に行こう」でお答えします。

2. 歯石を予防したい人へおすすめ歯磨き粉

歯磨き粉に関してはすでに簡単にお伝えしました。歯石を分解するのに有効成分がないならどう選べばよいのか。

フッ素がたくさん含まれており尚且つ研磨剤と発泡剤が少ないものがいいのです。 なぜならフッ素は歯の再生や菌の抑制など歯に対して重要な要素だからです。また研磨剤は磨く効果を持ちますが、同時に歯を傷つけてしまいます。また、発泡剤は歯磨き粉を口に充満させるのでちゃんと歯を磨けてなくても磨いた気になってしまいます。

洗剤のイメージでは汚れは落とせるけど、お風呂やシンクを傷だらけにするものが研磨剤、洗えないのに泡立つのが発泡剤です。

パッケージを見れば含まれている成分は分かりますが量までは分かりません。それでは何を選べばいいのか困るので研磨剤、発泡剤の少ない歯磨き粉を2つ紹介します。

2-1. コンクールジェルコートF

ジェルコートF

コンクールジェルコートF 90g (1080円、ウェルテック)

この歯磨き粉は研磨剤が含まれていないので歯を傷つけることがなく、発泡剤が含まれていないため自分でしっかり歯磨きをして歯磨き粉を口内に行き渡らせる必要があります。

また、ポリリン酸ナトリウムという歯石が付く事を抑える成分が含まれていますので、歯石予防にも効果的です。そして歯に大切なフッ素も950ppm含まれております。あなたの歯磨きの意識がぐっと高まる一品であると思います。

2-2. ブリリアントモア

ブリリアントモア

ブリリアントモア 90g (950円、ライオン)

この歯磨き粉は研磨補助剤としてポリリン酸ナトリウムが含まれております。

しかし、無水ケイ酸という研磨剤も含まれていますので、普段使いとして低研磨かつ低発泡歯磨き粉、週に一度この歯磨き粉を使って歯を磨くと良いと思われます。

また、ラウリル硫酸ナトリウムという発泡剤が含まれているので、磨けていなくても歯磨き粉は口内に満たされます。ですので、少量を使うことをお勧めします。

そして歯にもっとも大切なフッ素も950ppm含まれております。

それぞれの歯磨き粉の欠点としては、ジェルコートFはAmazonや東急ハンズなどのショップもしくは一部のドラッグストアでしか買えないこと、ブリリアントモアは研磨剤と発泡剤が含まれていることです。

今すぐ欲しい訳ではないのでしたら、通販で買うのもいいと思います。

最後に安全に歯石を落とす方法をお伝えいたします。

3. 歯石を落とすなら、歯科医院に行こう

自分じゃ落とせない歯石。そしてなかなか難しい歯磨き。出来てしまう歯石をどうやってやっつけましょうか。

歯科医院に行きましょう。歯科医院にあるのは誰もが嫌いな虫歯治療用の機械だけでなく歯石を落とすための機械もあるので、それで頑固な歯石をとれるのです。

ですが、歯科の保険治療 では1回で全ての歯石を取ることはできません。保険治療なので、当然コストは安く済みます。1回の治療で2,000円~3,000円程度です。また、歯石の付き具合にもよりますが、治療の回数は2~6回程度です。

一方で、何度も通わずに一度で歯石を取りたい!という方もいらっしゃると思います。そういう方はデンタルサロンなどで自費治療のクリーニング を受ける事をお勧めします。

当然保険が効かないので、高額にはなりますが歯石除去から口内のケアまで様々なメニューを受けられます。金額は3,000円~20,000円程度。しかも、歯石の付き具合によっては一日で全ての歯石を取ってもらえます。それなら何度も通う必要がなくなります。

下に表でまとめておきました。

  値段 治療回数
保険 歯石取り 一回3,400円~4,400円 2~6回
自費 クリーニング 一回3,000円~20,000円 1~数回

4. おわりに

いかがでしたか。

歯磨き粉で歯石は落とせません。ですが、歯石の原因となる歯垢の予防なら、歯磨き粉で予防できます。

それをふまえたところで歯垢を落とすことを意識して歯磨き粉を選ぶ。歯石をとるために定期的に歯科に行く。どちらでも構いません。より良いのはどちらも行う事です。

今まであまり意識してこなかった歯の健康について少しでも意識していただけるようになればくちラボ編集部としても幸いです。あなたの口に幸あれ!

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