マスクが口呼吸の原因に?口呼吸のチェック方法や直し方を解説

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口臭を気にする女性の写真

マスク生活が長引いていることもあり、自然と口呼吸で生活してしまっている…という方は少なくありません。しかし、口呼吸は、口腔内だけでなく身体全体に悪影響 を及ぼす可能性があります。

今回の記事では、口呼吸が引き起こされる原因やそれに伴うリスク 、口呼吸かどうかのチェック方法対策方法 についてご紹介していきます。「気づいたら口呼吸をしていることが多くなった」「自分も口呼吸をしているかも?」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

口呼吸の原因とは?

人体は、鼻呼吸で呼吸を行うのが正常といわれています。それなのに口呼吸になってしまう原因はいったい何なのでしょうか?

一般的に、口呼吸の原因として挙げられるのは以下の4つです。

  • アレルギー性鼻炎・花粉症などの鼻づまり
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 歯並びで口が閉じにくい
  • 口周りの筋力の低下

それぞれの原因について、詳しく解説しましょう。

①アレルギー性鼻炎・花粉症などの鼻づまり

鼻をかんでいる女性の写真

口呼吸の原因のひとつとして考えられるのが、アレルギー性鼻炎や花粉症などが原因で起こる鼻詰まり。 他にも鼻詰まりの原因として、慢性副鼻腔炎(蓄膿症) などがあります。

このような鼻炎が原因で鼻づまりを起こしていると、鼻呼吸がしづらく苦しい状態が続きます。鼻が詰まっていると物理的に鼻呼吸ができなくなるため、自然と口で呼吸してしまいがちになるのです。

②睡眠時無呼吸症候群

横向きで寝ている女性の写真

こちらは睡眠中の口呼吸の原因となる疾患です。朝起きたときに口の中が乾いていたり、喉が乾燥してイガイガしたりすることはありませんか?

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に無呼吸の状態を繰り返してしまう病気  です。睡眠中はもちろん無意識なので、この疾患を意識して改善することは難しいといわれています。

治療方法はある程度確立されているため、自分で気づくことさえできれば治療自体は可能です。しかし、睡眠中のことなので「家族に指摘されて気づいた」という方が大半です。

また、睡眠時無呼吸症候群は放っておくと高血圧 心臓循環障害 など、リスクの高い病気につながる可能性も。起床時に口腔内の乾燥が気になる方は、一度睡眠外来等を受診してみることをおすすめします。

③歯並びで口が閉じにくい

白い歯の写真

上顎前突(いわゆる出っ歯) の場合、突出している前歯が口を閉じる邪魔をして、口を閉じにくい 場合があります。下顎前突(受け口)の場合も同じく、上顎と下顎の位置がずれているので、正しい形で口を閉じることが難しいケースも。

このような原因で口が開きっぱなしになってしまうことで、結果として口呼吸を引き起こす可能性が考えられます。また、歯並びと口呼吸は密接に関わっているため、反対に口呼吸を繰り返すことによって歯並びが変わってしまうこともあります。

④口周りの筋力の低下

がっかりしている女性の写真

加齢によって筋力が衰えたり、極端に柔らかいものばかり口にしたりしていると、口周りの筋力が低下して口が開きっぱなしになります。口周りの筋力が低下することでさらに咀嚼力が衰えたり皮膚のたるみ に繋がったりして、老化の一因となる可能性も。

口が開きっぱなしになると舌の位置が正常な位置から下がりやすくなり、口腔内が正常な状態に保たれません。また、舌の位置が下がってしまうことによっても、口がぽかんと開きやすくなります。舌が正しい位置にあることで歯がしっかりと噛み合い、口腔内の潤いが保たれて自然と正常な鼻呼吸へと導かれるのです。

口呼吸のリスク

口呼吸は、口腔内はもちろん身体全体にもさまざまなリスクを引き起こします。大きく分けて、口呼吸は以下の5つのリスクを引き起こす可能性が高まります。

  • 虫歯・歯周病
  • 口臭
  • 歯並びの悪化
  • 風邪・アレルギー
  • 老化を早める

これらの5つのリスクを引き起こす原因や仕組みについて、それぞれ解説していきましょう。

①虫歯・歯周病

虫歯の写真

口の中にある唾液は、口腔内のうるおいを保つ役割を担っています。また、唾液によって細菌や汚れを洗い流し、口腔内を清潔に保つ役割もあります。

口呼吸によって唾液が蒸発することで、口腔内は乾燥状態になります。口腔内が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病を引き起こすリスクが高まる のです。

②口臭

女性の口元の写真

先述の通り、口の中が乾燥すると細菌が繁殖 しやすくなります。口臭の原因の多くは歯周病や虫歯、歯垢や歯石などですので、乾燥→虫歯歯周病・歯垢や歯石の付着→口臭 、という悪循環につながる可能性も。

細菌の繁殖は虫歯や歯周病だけでなく、それに伴う口臭を引き起こすリスクにもつながっているので注意しましょう。

③歯並びの悪化

歯並びの写真

歯並びは、「舌が正常な位置 にあり、内側から圧力がかかっている こと」「口周りの筋力によって、外側から圧力がかかっている こと」によって正常に保たれています。この均衡が崩れてしまうと、だんだんと歯並びが悪化してしまうことに繋がります。

口呼吸の状態が続くことで口周りの筋力が衰え、「外側からの圧力」が口腔内にかからなくなってしまいます。そうなると口腔内の圧力が「内側からの圧力」のみになってしまうため、歯がどんどん外側に出てきてしまいやすい状況に。

上の歯が出てくると上顎前突(出っ歯)、下の歯が出てくると下顎前突(受け口)になる可能性が高まります。特に小さい子どもの場合は 影響を受けやすい ので、口呼吸は早めに改善しましょう。

④風邪・アレルギー

風邪気味な女性の写真

呼吸は体内に酸素を含んだ空気を取り入れる動作ですが、外気には細菌ウイルス が含まれていることがあります。そのため、呼吸と同時に外気の細菌やウイルスを取り込んでしまうリスクがあるのです。

鼻呼吸の場合は細菌やウイルスを排除する機構が備わっており、さらには冷たく乾いた空気を加温・加湿して気道に届ける機能もあります。そのため、鼻から取り込んだ外気は、体内にウイルスが侵入しにくい作りになっているのです。

しかし、口呼吸の場合は鼻呼吸のような機構が備わっていないため、ダイレクトに細菌やウイルスを体内に取り込んでしまいます。こういった理由から、口呼吸は風邪アレルギー を引き起こす一因となっているのです。

⑤老化を早める

ほうれい線の写真

衝撃的かもしれませんが、口呼吸は見た目の老化を早めます 。口呼吸は楽なので、口周りの筋肉を使わない呼吸方法です。

しかし、使わない筋肉は、年月が経つごとにどんどんと衰えてしまいます。口周りの筋肉が衰えてしまうと、周囲にある表情筋などもともに緩みます。その緩みがだんだんと顔全体に伝播し、最終的には皮膚のたるみ に繋がってしまうリスクも。

若々しい見た目を保つという美容の観点からも、鼻呼吸は必須なのです。

マスク着用で口呼吸が習慣化している?

最近の生活では手放せなくなったマスク。「口と鼻を完全に覆うように着用する」という点は、マスク生活においても基本的な事項です。感染予防に用いられているマスクですが、実は口呼吸を促進させてしまう可能性もある のだとか。

マスクをしていると口と鼻が覆われて、鼻で呼吸がしづらいという経験は誰にでもあると思います。そのため、より呼吸がしやすい口呼吸をついつい行ってしまい、それが習慣化してしまう人も多いのだそうです。

口呼吸が習慣化してしまうことで、マスクを着用していないときも口呼吸になってしまいがち。外出時にマスクをする際、「口呼吸になっていないか?」 という点を意識してみてください。

口呼吸のチェック方法!あなたは大丈夫?

呼吸は無意識に行っている動作のため、気づいたら口呼吸になっている!という方は少なくありません。ここでは、口呼吸のチェックリストや口呼吸を行っている方の特徴についてご紹介しましょう。

口呼吸チェックリスト

普段の口の状態や身体の状態を思い返してみてください、この項目に3つ以上当てはまるという方は、普段から口呼吸をしているリスクが高いです。

  • ①気が付くと口が開いていることが多い
  • ②目が覚めたとき、口の中が乾いている
  • ③目が覚めたとき、口臭を感じる
  • ④歯を磨いているとき、出血することが多い
  • ⑤歯を磨いているのに、歯石が溜まっている
  • ⑥歯を磨いているのに、前歯の着色が気になる
  • ⑦以前と比べて歯並びが悪くなった
  • ⑧風邪を引きやすい
  • ⑨鼻が詰まりやすい
  • ⑩眠るときは横向きorうつ伏せが多い

いくつ当てはまりましたか?3つ以上当てはまってしまった方は、今後の生活で意識しながら鼻呼吸に戻していきましょう。

また、②③⑩に当てはまり、家族から睡眠時の無呼吸を指摘された経験がある方は、睡眠時無呼吸症候群 の可能性が高いです。可能であれば睡眠外来等を受診し、治療を受けることをおすすめします。

口呼吸の対策方法・直し方

口呼吸が習慣化してしまっている…と落ち込む必要はありません。きちんと意識して生活したり、改善方法を実践したりすることで、鼻呼吸に戻すことができます。

口呼吸を予防したり、鼻呼吸に戻したりするための対策方法や治し方は、主に以下の5つが挙げられます。

  • 口呼吸に気づいたら、意識して鼻呼吸に切り替える
  • 鼻炎の治療を行う
  • 睡眠時にサージカルテープを貼る
  • 片方の歯だけで噛まないように意識する
  • 咀嚼筋を鍛える

【番外編】歯列矯正を検討する

①口呼吸に気づいたら、意識して鼻呼吸に切り替える

口呼吸に気づいた女性の写真

最も大切なのは、口呼吸に気づいたらすぐに意識して鼻呼吸へと切り替える こと。これだけでも、普段無意識で行っている呼吸方法が変わります。

口が開いていたら閉じて、舌の位置が下がっていたらぴったりと上顎につくように意識しましょう。これらを意識することで、自然と鼻呼吸へと導いてくれます。

②鼻炎の治療を行う

診療中

アレルギーや花粉症、副鼻腔炎など、鼻炎の種類はさまざまです。鼻炎の自覚があって治療を受けていない方は、なるべく早めに治療を受けるよう心がけましょう。

投薬治療等で改善される方も多いので、一度受診して治療を受けてみることをおすすめします。鼻炎が良くなることで鼻詰まりが改善され、鼻呼吸がしやすくなります。

③睡眠時にサージカルテープを貼る

サージカルテープの写真

睡眠時の口呼吸を予防するため、口に貼るサージカルテープ が販売されています。日中は鼻呼吸ができているけど、睡眠時は口呼吸をしている可能性がある…という方は、一度試してみてはいかがでしょうか?

サージカルテープを貼ると、物理的に口が開かなくなるので、鼻で呼吸するしかなくなります。ただし、鼻炎の方は呼吸ができず苦しくなる可能性もありますので、鼻詰まりがなくなってから試してみてください。

また、口全体をふさぐように貼るのではなく、口の中央だけに縦向きで貼るようにしましょう。

④片方の歯だけで噛まないように意識する

咀嚼する女性の写真

いつも決まったほうの歯でものを噛んでしまうと、左右の筋力バランスが崩れます。噛まないほうの筋力が弱まってしまうことで、口周りの筋肉全体の筋力低下につながることも。

そのため、咀嚼の際は左右両方の歯を均等に使う ように意識しましょう。

⑤咀嚼筋を鍛える

ガムと白い歯の写真

先述した通り、口周りの筋力の低下は口がぽかんと開いてしまう原因にもなります。咀嚼筋を鍛える ことで口周りの筋力がつき、口が開きづらくなるので結果として鼻呼吸に繋がるのです。

ガムを噛む など、普段からよく口周りの筋肉を動かして鍛えることが大切。また、ガムを噛むと必然的に口を閉じることに繋がるので、鼻呼吸をする癖もつきます。

【番外編】歯列矯正を検討する

歯の模型の写真

歯列によって口が閉じられないなど、明らかに歯並びに口呼吸の原因がある場合は、歯列矯正 を検討することもひとつの手です。基本的に歯列矯正は保険適用外ですが、疾患による歯列の以上と認められた場合は保険適用となる可能性も。

多額のお金がかかるので慎重に検討したい部分ではありますが、口腔内の健康は体全体の健康にも繋がります ので、ひとつの手段として覚えておきましょう。

口呼吸を改善して病気のリスクを下げよう

今回の記事では、口呼吸が起こる原因やそれに伴うリスク、口呼吸かどうかのチェック方法や対策方法についてご紹介しました。

口呼吸の原因は鼻炎や睡眠時無呼吸症候群などの疾患の他、正常でない歯並びや筋力の低下によって起こっている可能性もあります。口呼吸をしていると気づいたら、その原因を探って適切な対処方法を取りましょう。

最近のマスク生活で、口呼吸をしている人は増加傾向にあります。特に夏などは息苦しくてついつい口で呼吸をしたくなりますが、口呼吸は万病のもとですので鼻呼吸を意識しながら生活しましょう

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