世界の常識!ニッポンの非常識?健康のための「歯のクリーニング」入門

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歯のクリーニングは、歯周病の人が受けるためのもの?いえいえ、すべての人に受けてほしい、健康のために欠かせない習慣です。

歯のクリーニングは、歯磨きでは中々落ちない茶渋ヤニなどのガンコな汚れを歯科衛生士が医療機械を使って除去し、歯をキレイにしていく施術です。口臭、歯周病、虫歯の予防にも効果があります。

皆さん、この記事を読んだら歯のクリーニングがやりたくてたまらない!と歯医者に駆け込むはずです!

Contents

1. 汚ければ汚いほど効果大!歯のクリーニングできれいになる歯

口臭・歯周病・虫歯予防にもなる歯のクリーニングですが、やはり嬉しいのが「見た目の変化」 ではないでしょうか。歯のクリーニングは汚れ落としなので、漂白効果のあるホワイトニングのような変化はありませんが、着色汚れのひどい方でしたら、十分に変化を実感できます。実際に写真で見てみましょう。

写真協力:ホワイトエッセンス 銀座

□汚れが目立つ人のクリーニング

汚れが目立つ人のクリーニング

□汚れがあまりない人のクリーニング

汚れがあまりない人のクリーニング

歯のクリーニングで見た目の効果を得たいなら、ぜったいに自費でのクリーニングをおすすめします。保険適用のクリーニングだと、採算を合わせるために短時間ですし、使用する器具や行程まで異なります。仕上がりが全然変わってくるので、ぜひ、自費でのクリーニングを受けることをおすすめします。また、保険だと1回でできる範囲が限られています。自費なら、1回で済むので忙しい人にもおすすめですよ!

ホワイトニングとクリーニングのちがい

クリーニングでも白くなるなら、ホワイトニングってなにがちがうの?と思いますよね。また、クリーニングもホワイトニングみたいなものでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、このふたつはまったくちがうものです。お洗濯の例でご説明します!

お洗濯の例

 

ホワイトニングとクリーニングのちがいは、お洗濯の例で考えると簡単に理解できます。

ふつうの洗剤で洗うのがクリーニング、泥汚れなんかはこれでOKですよね。

一方、漂白剤で洗うのがホワイトニング、襟元の黄ばみは漂白剤を使わないとなかなか落ちないですよね。

デリケートなお口の中、漂白のために用いられている薬剤は「過酸化物(過酸化水素、過酸化尿素)」 です。これは、日本では歯科医師や歯科衛生士など国家資格を持っている方でないと使用が認められていません。エステや市販商品では、ホワイトニングと言っていても効果は汚れ落としにとどまります。「歯のホワイトニングは歯医者でないとできない」これは覚えていて損はないと思います!

2. 歯医者によってさまざま!歯のクリーニングの「内容」

歯のクリーニングの「内容」はスケーリング(歯石取り)、PMTC(歯面清掃)、塩のジェットパウダー(ステイン除去) があり、これらのすべてを含めて歯のクリーニングと称している歯医者もあれば、これらの中からひとつだけを行う歯医者、これらの内容に以外にもさらにプラスアルファーの施術を行う歯医者など,さまざまです。

歯のクリーニングとは

2-1. スケーリング(歯石取り)

スケーリング

 

スケーリングは、主に超音波スケーラーという専用の器具で歯垢が固まった歯石を除去していきます。そのため、「歯石取り」 とも呼ばれます。

歯石は歯垢が石灰化といって硬くなったものです。細菌のかたまりである歯垢とはちがい、歯石そのものには菌が住んでいませんが、歯石が付いていることによって歯茎に炎症を起こし、歯周病の原因になります。そして、歯石には歯垢がつきやすいことも分かっています。歯周病になる前に、しっかりと除去することが大切です。また、歯石は自力で除去することができません。 歯医者の専門器具を使って除去します。

同じスケーリング(歯石取り)でも、治療、予防、美容など目的によって方法や痛さが異なります。

治療目的のスケーリングの場合は、超音波スケーラーで大まかに歯石を取った後、SRP(スケーリングとルートプレーニング)という方法で、歯周病で腫れている歯茎の奥にスケーラーの刃を挿入して歯石を除去していきます。SRPの際には、通常、麻酔をしますが、術後は痛みも血も出ます。治療目的なので、健康保険が適用されます。重度の歯周病になるとスケーリングやSRPだけでなく、外科手術が必要になります。

scaling before-after

予防目的と美容目的のスケーリングの場合は、ほぼ同じです。歯の表面や健康な歯ぐきの中の浅いところに付着している歯石を取っていきます。上手な歯科衛生士にかかると痛みも血も出ず1回で取り切ってくれますが、雑な歯医者で強めにガリガリされると、痛みや血が出たり、歯石の取り残しが生じます。術後に歯を舌で触ると、しっかり歯石が取れているのかどうかが分かります。

予防目的と美容目的とでちがいが出るとしたら、その仕上がりです。また、治療ではないので予防目的、美容目的どちらであっても健康保険は適用されません。仕上がりを重視する方や、痛みが苦手な方は、自費での受診をおすすめします。

2-2. PMTC(歯面清掃)

pmtc

 

PMTC(歯面研磨)は、歯の表面の歯垢やバイオフィルムを取り除きます。そのため、本来は美容目的ではなく予防目的の施術になります。しかし、歯の表面を磨けばツヤがでるので、美容の側面も同時に持ち合わせている施術です。内容は、予防目的の場合と美容目的の場合で、ちがいがあります。

予防目的のPMTCの場合は、ハミガキでは届きにくい箇所である歯と歯の間や歯と歯茎の境目などに付着している虫歯や歯周病の原因となる歯垢、またはバイオフィルムを取ることに時間をかけます。歯面研磨は歯周病治療の処置の一つと診断された場合、健康保険が使うことが出来ます。

予防目的のpmtc

一方、美容目的のPMTCの場合は、歯の表面の研磨していくことで、歯の凸凹を修復して汚れがつきにくい歯にしたり、歯のツヤ出しをして輝く歯を取り戻していくことができます。例えると、床を掃除するときにプロの方が使用するポリッシャーで床磨きをし、ワックスをかけてピカピカにするのに似ています。病気の治療ではないので健康保険はきかず自費になります。

美容目的のpmtc

2-3. 塩のジェットパウダー(ステイン除去)

airflow

 

塩のジェットパウダーは、塩のパウダーをジェット水流で吹き付けることでステインを除去します。ステインは、着色汚れ とも呼ばれ、コーヒー、お茶、赤ワインなどによって歯に頑固に付着した汚れのことです。タバコのヤニ汚れもこれに該当します。

残念ながら、歯磨きではなかなか落とすことがむずかしく、自力で落とせたとしても歯の表面を傷つけかねません。塩のジェットパウダーでしたら、綺麗に除去できます!治療や予防の効果はなく、美容行為ですので健康保険は適用されません。

airflow before-after

3.いくらするの?歯のクリーニングの「費用」

いくらするの?

 

実は、歯周病の治療でない限り、歯のクリーニングには保険が効かない ってご存知でしたか?「以前にかかりつけの歯医者でクリーニングした時は、保険で出来たけど…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、健康保険は、予防医療や美容医療には使うことができません。

しかし、現状、自費ではなく健康保険を適用して歯のクリーニングを行っている歯医者さんが多いのも事実です。ここでは、両方の費用の相場価格をお伝えします。

■歯のクリーニングの費用の相場価格

健康保険を適用した費用:3,000円程度 (※歯の本数の制限があるので2~3回通う必要がある。結果、自費より高くつく場合も。)

自費:5,000円~20,000円 (※歯の本数制限がないので1回ですべての歯の汚れが取れることも。)

安く出来るほうがいい!そう思われるかもしれませんが、デメリットもあります。健康保険を適用したクリーニングは、スケーリングを2回に分けて行う必要があるので、繰り返し通うことになり、最短でも完了するまでに2週間ほどかかることが多いです。自費でしたら、制限がないので1回の来院で完了できることもあります。

健康保険を適用したクリーニングの他のデメリットとしては、受けられる内容が違う場合があります。美容目的である「塩のジェットパウダー(ステイン除去)」は通常行いません。そのため、ステイン(着色)の取り残しが多いといわれています。

やはり、忙しい方や審美性の高さを求めるのであれば、自費でのクリーニングをおすすめします。  そして、治療目的以外の健康保険の適用はルール違反ですので、できるだけ自費で受けたいですね。

 

なぜ、歯のクリーニングには保険がきかないの?

 

なぜ、歯のクリーニングには保険が適用されないのでしょうか?三割負担で私たちの医療費をカバーしてくれる健康保険は、病気を治すことを目的として国民の負担を減らすための制度です。ですので、健康診断や人間ドックのような予防医療や美容医療には保険が適用されないことになっております。

歯のクリーニングはその名の通り、汚れを落とすことが目的で、効果としても美容目的や予防目的の意味合いがつよく(予防!これが非常に重要なのですが)、病気の治療ではないため健康保険が使えないのが原則となっています。

それでも時々、保険で歯のクリーニングができる歯医者さんがあったり、ネットで保険が使えるという意見を見かけますよね?「自費は金儲け主義の歯医者だ」そんなふうに思っている方もいらっしゃるのでは?実は、歯医者は自費よりも保険のクリーニングのほうが儲かるんです。

4. 理想的な歯のクリーニングの「頻度の目安」

歯のクリーニングは一度で十分効果を実感できます。しかし、その果を発揮するには、続けないと意味がありません 定期的に受け続けることが大切です!ここでは、理想的な「頻度の目安」 をご紹介します。

原則としては3ヶ月に1回です しかし、その頻度は人によって異なるので、ここでは3つのパターン分けをして紹介します。自分に最適な頻度を見つけてくださいね!

4-1. 【3ヶ月に1回】特に歯の汚れは気にならないが、虫歯と歯周病の予防をしたいという方

特に歯の汚れは気にならないけれど、虫歯と歯周病の予防がしたいという方には、3ケ月ごとの歯のクリーニング おすすめします 。虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムは歯のクリーニングで除去しても3ケ月毎に完全再生するからです。季節ごとのクリーニングで一生自分の歯で生活できるライフスタイルが手に入りやすくなります。

4-2. 【2ヶ月に1回】歯の汚れ、歯石、口の中のネバネバが時々気になることがある。常に清潔感のある口元でいたいという方

2ヶ月に1度

歯のクリーニングの目的が予防というよりは汚れ取りのような美容目的の方は隔月ごとに(2ヶ月に1回)クリーニングを受けられることをおすすめします。歯のクリーニングは汚れを取るだけでなく、汚れを付きにくくするというメリットがあるため、隔月頻度でクリーニングを受けることで常に清潔な口元を目指すことができます。

4-3. 【1ヶ月に1回】歯ぐきからたまに出血したりすることもある。喫煙の習慣がある。肥満が気になる。血糖値が高く(空腹時で126mg/dl以上)、糖尿病の可能性があるという方

1ヶ月に1度

毎月のクリーニングをおすすめします。喫煙、肥満、糖尿病の方は歯周病の発生リスクが非常に高いからです。クリーニングの頻度を高めることで口の中の細菌を清潔にコントロールし、歯周病の発症リスクを抑えることができます。

5. 丸分かり!歯のクリーニングの「施術の流れ」

歯医者に行くとされるがままで、気付いたら終わっていたということはありませんか?チェアに横になるとどうしても身動きがとれませんし、そもそも口の中のことは鏡を見ないと分かりませんよね。ここでは、歯のクリーニングの「施術の流れ」をご紹介します。

1章の冒頭でお伝えしたように、歯のクリーニングで提供するメニュー(内容)は歯医者によってさまざまです。ここでは、基本になる「PMTC(歯面清掃)」、「スケーリング(歯石取り)」、「塩のジェットパウダー(ステイン除去)」すべてを行うと仮定して、一般的な施術の流れをご紹介します。

1.「塩のジェットパウダー(ステイン除去)」約10

塩のジェットパウダーで、ステインを除去します。気になるヤニ汚れや茶渋はここでスッキリ取り除きます。

手順1

2.「スケーリング(歯石取り)」約20分
超音波スケーラーを用いて、歯石を取り除いていきます。

手順2

3. 「PMTC(歯面清掃)」約15分
歯の表面のプラークやバイオフィルムを取り除き、仕上げ磨きに入っていきます。

手順3

4.フッ素コーティング 約5分

最後の仕上げに、フッ素を塗布することで歯を強化します。(※行わない場合もある)

手順4

6. 失敗しない!歯のクリーニングの「歯医者の選び方」

歯のクリーニングは、歯医者によって上手い下手があります。特にスケーリング(歯石取り)は、下手な歯医者さんにあたると血がでたり、痛みがひかなかったり、それがトラウマになってしまう人もいるくらいです。綺麗にするのは、時間をかければなんとか綺麗になりますが、痛みなく行うには練習なしには出来ません。上手い歯医者を見分けるのは非常にむずかしいですが、ここではなるべく痛みなく快適に歯のクリーニングが受けられるよう「歯医者の選び方」のポイントをお伝えします。

6-1. 自費のクリーニングメニューがある

自費のクリーニングメニューがある歯医者を選ぶことをオススメします。仕上がりのきれいさが違います!  そして痛みがでない場合が多いです。実は、保険のクリーニングだと、歯医者の都合に合わせて通わなければなりません。保険診療だと一定期間あけるというルールがあるので、本当は月1回のクリーニングが必要な方でも、2ヶ月に1回ペースになってしまう、ということが起きます。そもそも、予防医療や審美医療でのクリーニングは歯医者の違法行為ですので、おすすめできません。1度の来院で済んで、痛みもでなくて、仕上がりがきれいな自費のクリーニングは少々値段が上がりますが、おすすめできます。

6-2. ホームページで「痛くありません」と明言している

ホームページで「痛くありません」と明言している歯医者さんはおすすめです。実は、歯のクリーニング、特にスケーリング(歯石取り)は痛いものだと思っている歯医者さんや歯科衛生士さんは多いです。患者さんのためを思ったら、取ってあげたい!そう思ってくれているのでしょうが、訓練すれば痛くない施術も可能です。

患者さんの痛みまで考えた「痛くない」クリーニングを保証している歯医者さんを選びましょう。その根拠として、マニュアルの存在やスタッフの教育等をあげていれば、なお安心できます。

6-3. 予約時間

クリーニングの予約時間が1時間以上であれば、綺麗になる可能性が高い と考えてよいです。歯医者に、クリーニングの予約時間を問い合わせてみて下さい。そのときに30分以下のところは選ばないことをオススメします。一度で汚れを十分に落とすためには、短くても30分以上は必要です。

6-4. クリーニングの練習や試験がある

なかなか見分けるのがむずかしいですが、歯科衛生士に「クリーニングの練習」をする習慣があり、クリーニングや施術の「試験」があるクリニックもあるので、そういう医院が分かったらラッキーです。ホワイトエッセンスでは、年に1度の認定試験制度を行っているほか、研修制度が整っています。

6-5. 追加メニューが充実している

原則、歯のクリーニングの内容は、「PMTC(歯面清掃)」「スケーリング(歯石取り)」「塩のジェットパウダー(ステイン除去)」があれば十分ですが、歯医者によっては追加のメニューを用意しているところ もあります。

「舌クリーニング」や「仕上げのコーティング」等の追加メニューが充実している歯医者がおすすめです。選び方の絶対基準ではありませんが、継続的に受け続ける歯のクリーニングですので、追加のメニューがあると楽しみが増えますよね。もともとメニューが追加されている場合もあります。

7. 見た目がきれいになるだけじゃない!定期的な歯のクリーニングのうれしい「効果」

歯のクリーニングは、一回こっきりではなく、定期的に受け続けるのがセオリー です。これは、スウェーデン(大人の80%が定期的に通っています)やドイツ、アメリカなど、デンタル先進国では常識です。そのため、生涯の残存歯数が日本人よりも多いです。日本は少し遅れをとっています。やっている人はきれいな歯がほしいから?それだけでは多くの人が続ける理由にはなりません。歯のクリーニングがこんなに根付いているのは、きれいになるだけではなく健康面での効果が大きいから。歯医者さんが、あなたの身体を思うならきっと継続してクリーニングを受けてほしいはずです。

歯のクリーニングを定期的に受ければ、あなたは一生を自分の歯で過ごし、美味しいものを食べられます。もし、美味しいものを食べすぎても、クリーニングをしていればまず虫歯になるとはありません!そして、虫歯予防や歯が抜けないだけでなく、重大な病気を引き起こす「歯周病」の進行を止めることができます。歯周病は口の中だけにとどまらず、ガンや肺炎や糖尿病、早産や低体重児出産などの病気を誘発するリスクをはらんだ非常に恐ろしい病気です。

最初は「きれいになりたいから」、そんな理由で大丈夫!でもせっかく歯のクリーニングを受けるなら、その本当の効果を知って、「一生を健康に過ごす準備」だということも、ぜひ知って下さい。

ここでは、そんな歯のクリーニングの見た目がきれいになるだけじゃない、うれしい「効果」 をご紹介します。

7-1. ずっと自分の歯で食べられる!入れ歯やインプラントは必要なし

歯のクリーニングを定期的に受け続ければ、一生を自分の歯で過ごす確率がグッと上がります。  「おじいさん、おばあさんになったら入れ歯やインプラントになるのは仕方ない」そう思っている人が多いのではないでしょうか?

実際、毎日の歯磨きを行っているだけでは、歯は50歳ごろから少しずつ抜け始め、80歳の時点までに28本(親知らずを含まず)ある歯のうち19本も抜けてしまい、わずか9本しか残らないのが日本人の平均です。

しかし、歯のクリーニングを適な頻度である3ヶ月ごと(頻度については、4章に詳しくのっています)に受けている人は80歳の時点で歯が平均で26本も残ることが分かっています。

年代ごとの歯の本数

 

8020という言葉は、80歳で20本の歯を残そうという歯科医師会のスローガンですが、歯が20本以上残っていることで、しっかり噛むことができ、ボケの防止や内臓への負担を減らすことができます。

余談ですが、歯が抜けると骨格も変わってしまうので、一気に老け込んでしまいます。定期的な歯のクリーニングで、入れ歯やインプラント知らずの一生を送ることが可能になります。

7-2. 虫歯予防することで、虫歯にならず、きれいな息が手に入る!

虫歯の原因となるプラークの除去ができる歯のクリーニングは、受け続けることで虫歯が予防できます。フッ素の塗布は、歯を強化する働きがありますので、プラーク除去以外にも歯をつよくすることで虫歯になりません。

また、虫歯は口臭の原因にもなるので、口臭の予防もできます。あわせて舌クリーニングも受けられれば、口臭の6割の原因である舌苔も取り除けるのでおすすめします。

7-3. ガン、心疾患、肺炎、糖尿病に関連する「歯周病」が予防できる!

歯のクリーニングを定期的に受けると、「歯周病」を予防することができます。

「歯周病」の怖さを知っていますか?歯ぐきがグラグラになる病気?口臭を引き起こす、やっかいな原因?間違ってはいませんが、きっと「歯周病」はあなたが想像しているよりずっとおそろしい病気です。

「歯周病」は、ガン、心疾患(心臓病)、肺炎、糖尿病 の進行を早めたり、悪化させたりします。口の中だけと思いきや、全身の健康に影響を及ぼすのです。

歯周病を引き起こす歯周病菌は、血液の流れに乗って全身に巡ってしまいます。歯周病が悪化すると歯ぐきから血が出始めるので、歯みがきの時に血がでるなぁと感じる方もいるかもしれません。その時すでに歯周病菌は血液に乗って移動を始めています。歯周病菌が全身をまわることで、歯周病と全身の病気は互いに影響しあい、症状を悪化させます。

とはいえ、歯周病にも度合いがあります。まずはどんな恐ろしい病気で、予防に意味があるのか知って下さい。特に、今すぐにでも歯のクリーニングに通ってほしい人は歯周病の方と妊婦さん、またメタボリックシンドロームの方です。  要注意です!ここでは、歯周病と関連する病気についてご説明します。

ガン

インペリアル・カレッジ・ロンドンのドミニク博士の長期研究で、歯周病のある人はがんを患う可能性が全体的に14%高いことが判明しています。

心臓病

アメリカでは「フロス オア ダイ(歯の清掃か死か)」といわれており、歯周病になると、2.8倍も心疾患リスクが増します。

脳卒中

歯周病菌が「プロテアーゼ」という酵素を吐き出し、血しょうを凝固させます。そして血管を詰まらせる動脈硬化を引き起こすリスクを高めます。

肺炎

口の中の細菌が混じった唾液を誤飲することで、それが肺に入り込み肺炎の原因になることもあります。日本人の死因第3位の肺炎の多くは、歯周病が呼び起こす誤嚥性肺炎によるものです。

糖尿病

歯周病と糖尿病は合併症です。歯周菌のあるひとほど血糖値が高く、歯のクリーニングで歯周病菌を取り除いてあげることが大切です。

ダイエット効果がある!

歯のクリーニングは、なんとダイエット効果があることが分かっています。1998年の九州大学の研究によって、歯周病と肥満に相関があることが分かりました。

口の中に残っている歯周病菌の毒素が血液中に入り込むと、血管を巡って肝臓に脂肪が沈着しやすくなり、肥満の原因となるのです。また一方で、肥満の方は歯周病になるリスクが非常に高いことも分かっています。

定期的な歯のクリーニングで歯周病菌を取り除くことで、あなたのダイエット効果を高め、体重の増加を抑制できるかもしれません。

妊婦さんは絶対「歯のクリーニング」を受けてほしい!

皆さんに受けて欲しい歯のクリーニングですが、妊婦さんには特に受けていただきたいです 「なぜ妊婦さん?」と思われるかもしれませんが、口腔内と女性ホルモン は非常につよくリンクしています。

歯周病菌は、女性ホルモンに含まれるプロゲストロン、エストロゲンを栄養源にしています。妊娠中は、女性ホルモンが大量に分泌されるため、歯周病が進行しやすくなります。さらに、歯周病は早産や低体重児出産のリスクを7倍に高めることが分かっています。歯周病の炎症時に分泌される物質(PGE2)が子宮を収縮させる働きを持っているのです。

妊娠が分かった時点で歯医者に行き、歯周病であると診断された場合は早急に治療することをおすすめします。口腔内状況が良くなれば、赤ちゃんへの虫歯感染の予防にもなりますし、良いことばかりです。

8. おわりに

歯のクリーニングは、歯の汚れを取ってキラリと輝く白い歯効果に加えて、一生を自分の歯で過ごせたり、虫歯予防ができ、口臭を予防でき、おそろしい歯周病が予防できます。歯周病がケアできれば、ガン・心疾患・糖尿病の進行や発生のリスクを抑えられますし、さらにはダイエット効果も期待できます。健康と美容に非常に効果的な施術です。

この記事をきっかけに、あなたの生活において、歯のクリーニングを受けるということが当たり前になってくれると幸いです!ぜひ、笑顔と健康を手にいれちゃいましょう!

 

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