「自宅で歯を白くしたい」「自分のペースでホワイトニングがしたい」「歯を白くしたいけど、なるべく歯医者に行きたくない」そんな悩み、ありますよね。そんな方には「ホームホワイトニング」 がおすすめです。
実はホームホワイトニングは、自分の好きな時間、好きな場所、好きなペースで歯を白くすることができる方法です。ここではそんなホームホワイトニングの効果から、価格、やり方、注意点まで徹底解説します。
読み終えた頃には、早速ホームホワイトニングを試したくて仕方ないはず!
Contents
1. ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングとは、過酸化尿素を主な原料としたジェルをマウスピースに注入し、そのマウスピースを装着することで歯を白くする方法です。1日2時間程度の装着で、2週間~1ヶ月程継続すると、白さの変化を実感できるようになります。
ではホームホワイトニングとは、どれくらいの効果があり、いくらでできる方法なのか?長所や短所はあるのか?この章では、ホームホワイトニングの概要を解説していきます。
1-1. 知っておきたい!ホームホワイトニングの長所・短所
ここではホームホワイトニングの長所と短所を紹介します。まずはそれぞれ見てみましょう。
<長所>
- 歯の内側から歯を白くすることができる
- 歯の白さの維持がし易い(色戻りがしにくい)
- 奥歯や歯の裏側まで白くできる
- 歯のホワイトニングの中では比較的安価
- 自分のペースで歯を白くすることができる
- マウスピースとジェルがあればいつでもどこでもできる
<短所>
- 白くするまで時間がかかる
- 自分で継続しないといけない
ホームホワイトニングは毎日継続しないといけない、と言うと大変そうですが、お風呂に入りながら、テレビを見ながら、仕事をしながらでもすることができます。また、ホームホワイトニングをしている間は飲食ができないので、ダイエットや禁煙につながる人もいるほど、健康面にも嬉しいお得な効果があります。
1-2. 注意!こんな人はホワイトニングできない
これはホームホワイトニングに限った話ではありませんが、残念ながらホワイトニングをしても白くならない歯 や、ホワイトニングを受けられない人 がいます。
<ホワイトニングで白くならない歯>
- 被せ物や詰め物
- 神経を抜いた歯
- 虫歯、歯周病
テトラサイクリン歯は白くならない?
一般的に、テトラサイクリン歯はホワイトニングでは白くならないと言われていますが、実際は、ホームホワイトニングを含めたデュアルホワイトニングを行うことで真っ白ではありませんが、歯の色を改善することができます。 2016年8月に開催された日本歯科審美学会でも発表がありました。
歯科医師でも経験がないとホワイトニングでテトラサイクリン歯の色を改善できることを知らないので、「ホワイトニングでは白くならないからセラミック治療をしましょう」と勧められることがほとんどです。しかし、セラミック治療は歯を削るのであまりおすすめできません。
テトラサイクリン歯の方は、特にホワイトニング専門で症例数の多いドクターの元でホームホワイトニングを含めたデュアルホワイトニングをすることをお勧めします。詳細はこちらの記事で解説しています。
歯を削らない!テトラサイクリン歯はホワイトニングで改善できる
また、ホワイトニングを受けられない人は以下の通りです。
<ホワイトニングを受けられない人>
- 妊娠をしている方
- 15歳未満の方
- 歯がしみやすい方
- 歯並びが悪い方(マウスピースを装着できない可能性があります)
上記に該当するか不安な方は、一度歯医者さんに行き相談してみましょう。
2. 白くなるの?ホームホワイトニングの効果・期間
歯を白くする方法はいまや様々ありますが、本来の歯の色を超えて白くすることができるのは、過酸化水素や過酸化尿素を使う場合のみ です。ホームホワイトニングで使うジェルは過酸化尿素を使うので、歯本来の色を超えて白くすることができます。
ホームホワイトニングは、1日に1~2時間程度マウスピースを装着し行います。これを2週間から1ヶ月程続けると、白さの違いが実感できる程に白くなります。周りから見て「白い!」と思われるレベルに到達するには、少なくともさらに1~2ヶ月は継続する必要があります。
3. いくらかかるの?ホームホワイトニングの価格
ホームホワイトニングは、歯医者でマウスピースを作成し、過酸化尿素を配合したジェルを購入します。一般的には2週間分のジェルがついて、20,000円~35,000円が相場です。これは使用する薬剤による差が大きく、さらにホワイトニングは自由診療なので、歯医者で独自に値段設定ができるためでもあります。
ホームホワイトニングは、ホワイトニングの手法の中で、理想の白さになるまでにかかるトータル費用では、最も安い方法となっています。
4. ホームホワイトニングの種類
ホームホワイトニングにはいくつかの種類の薬剤があり、その濃度や価格も様々です。ここではホームホワイトニングの種類と価格を紹介します。
日本人には10%程度の濃度のものが一般的です。 歯の状態や性質、目指す白さやかける期間などにより最適な種類や濃度は変わってくるので、実際に歯医者で相談しながら決めると良いでしょう。
ここでは国内で認可がされている4種類をご紹介します。
種類 | 濃度 | 内容量 | 料金(マウスピース代込) |
オパールエッセンス | 10%, 15%, 20%, 35% | 1.2ml | 8,000円~12,000円 |
ナイトホワイトエクセル | 10%, 16%, 22% | 3ml | 7,200円~14,000円 |
松風ハイライトシェードアップ | 10% | 3ml | 7,200円~14,000円 |
ティオンホーム | 10% | 2.5ml | 7,200円~11,200円 |
ホームホワイトニング用のジェルについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ホームホワイトニングはジェルが決め手!選び方のコツと種類
5. より効果的に歯を白くする2つのコツ
ホームホワイトニングしよう!どうせやるなら、より効果的に白くするコツを知りたいですよね。ここではそんなホームホワイトニングのコツを紹介します。
5-1. 歯医者でマウスピースを作成する
マウスピースは歯医者で作成することをおすすめします。ネットなどで数百円で買えるものもありますが、安売りされているものは壊れやすかったり、歯の形に全く合わなかったりします。そうすると、歯全体にホワイトニングジェルが行き渡らなかったり、なにかの拍子に壊れてしまって液が漏れてしまったりするおそれがあります。
歯医者でちゃんと型取りをし、マウスピースを作成すれば、自分の歯の形にぴったりフィットする、自分専用のマウスピースを手に入れることができます。自分の歯にあったマウスピースであれば装着の違和感も少なく、歯全体にジェルを行き渡らせることができます。ぴったりと自分の歯の形に合うマウスピースであれば、ジェルの節約にもなりますよね。
5-2. 自分にあった濃度の薬剤を用いる
2章で紹介したように、実はホワイトニングの薬剤は種類も濃度も様々あります。大事なのは、自分にあった薬剤を用いることです。なぜなら、歯質や歯の状態は人それぞれで、高い濃度の薬剤でも平気な方もいれば、比較的低い濃度でも知覚過敏になりやすい方もいます。歯医者で相談しながら、自分にあった薬剤で、痛みなどを感じることなく快適に歯を白くしましょう。
5-3. オフィスホワイトニングを一回でも行う
ホームホワイトニングでより効果的に歯を白くするには、一回でもいいのでオフィスホワイトニングを行う ことです。その際、ホームホワイトニングを初めて2週間後にオフィスホワイトニングをすると最大の効果が得られ早く白くなります。
6. どうやるの?ホームホワイトニングのやり方
ここまではホームホワイトニングの概要、種類、コツを紹介して参りました。ここではホームホワイトニングのやり方 をご紹介します。ホームホワイトニングは、まず歯医者でマウスピースを作成し、実際にホームホワイトニングを行い、適宜歯医者で効果の測定やジェルの追加購入をする、という流れで行います。
6-1. 歯医者でマウスピースを作る
ホームホワイトニングとはいえ、はじめは歯医者に行く必要があります。主な目的は、マウスピースの型取りです。おおまかな歯医者での流れを紹介します。
- カウンセリング:どのくらい白くしたいのか、ジェルの濃度などを決めます。
- 歯のクリーニング:ホワイトニング効果を高めるために、歯の汚れ(着色や歯石)を取ります。
- レントゲンと口内写真の撮影:虫歯や歯周病など口の中をチェックし、現在の歯の色を確認します。
- マウスピースの作成:歯型を取り、マウスピースを作成します。
- マウスピース装着:痛いところがないか、違和感がないかなどをチェックします。
- 使い方説明:マウスピースとジェルが渡され、使い方の説明を受けます。
以上が歯医者で行う部分の流れです。マウスピースをもらったら(受け取りは約1週間後)、実際にお家でホームホワイトニングをやってみましょう。
6-2. 実際にホームホワイトニングをする
続いて、実際にマウスピースを装着し、ホームホワイトニングをする際の流れを紹介します。
- 歯磨き:まずは歯の汚れをしっかり落とします。
- マウスピースに薬剤を入れる:薬剤は米粒大程度入れます。
- マウスピースの装着:マウスピースを装着します。ジェルが溢れてしまったら、ティッシュなどで拭き取りましょう。
- マウスピースを外す:時間が経ったらマウスピースを外しましょう。目安は2時間です。
- うがいと歯磨き:口をよくすすぎ、歯を優しく磨きましょう。
- マウスピースの洗浄:流水でマウスピースを洗いましょう。ジェルが残っていれば、歯ブラシや指で優しく洗いましょう。洗ったマウスピースは水を切ってケースにしまいます。
以上が自宅で行うホームホワイトニングのやり方です。これを数週間~数ヶ月続けると、白い歯はあなたのものになります。
7. ホワイトニング後の白さを長続きさせるために注意したい2つのこと
歯に刺激の少ない低濃度の薬剤を用いて、自分のペースで行うホームホワイトニング。一見完璧に見えますが、実は注意しておきたい点がいくつかあります。この章では、そんなホームホワイトニングの注意点 を紹介します。
7-1. 飲食に注意!
ホワイトニング後の歯は非常にデリケートな状態で、着色しやすくなっています。ホワイトニング後30分~1時間は飲食を控えましょう。さらに、着色しやすい飲食物は極力控えましょう。
- 着色しやすい食べ物:カレー、キムチ、チョコ等
- 着色しやすい飲み物:コーヒー、紅茶、赤ワイン等
ホワイトニング後の食事については、こちらの記事でも解説しています。
ホワイトニング後は食べてOK?注意したい食べ物と対策方法
7-2. 薬剤の保管に注意!
ホームホワイトニング用の薬剤はしっかりキャップをしめて、冷蔵庫で保管しましょう。凍らせないように特に注意が必要です。
8. おわりに
この記事では、ホームホワイトニングの概要、種類、コツ、やり方、注意点について紹介して参りました。ホームホワイトニングについて気になることは解消しましたか?
ぜひ一度ホームホワイトニングをやってみたい!という方は、さっそく歯医者を探して見ましょう。コツコツ続けることで、どんどんあなたの歯は白くなっていきますよ!